サツマイモの作り方(家庭菜園向け)
栽培のポイント
●無病の種いもから育てた苗を使用します
●排水のよい火山灰土か、砂質壌土が適します
●窒素が少ない畑を選びます。野菜の後作では、「つるぼけ」しやすいので、気をつけましょう
●土を軟らかくし、畦を高くします
品種
青果用 :高系14号、ベニアズマ、べにまさり、べにはるかなど
蒸切干し用:べにはるか、タマユタカ、ヒタチレッドなど
その他 :小型で甘みの強い安納芋、アントシアン含量の多いアヤムラサキ、パープルスイートロードなど
畑の準備
サツマイモは土壌酸度(pH)に鈍感で酸性土壌でも生育します。
肥料の吸収力が強いので、野菜栽培の後は無肥料で栽培します。
施す場合は、10㎡当たり1kgのサツマイモ用配合肥料か、単肥(硫安150g、過燐酸石灰300g、硫酸カリ150g)を配合し、施用します。
植付け
5月下旬~6月中旬に植え付けます。節間がややつまり、茎が太く、茎柄が短く、葉が5~6枚、長さ25~30cm程度が適期苗です。
植付け方法は、4通りの方法があります(イラスト参照)。斜め植えか舟底植えがおすすめです。3節を土中に挿し込み、軽くおさえます。土が乾いている時には、ややしおれた苗を植えると活着がよくなります。
畦にマルチをすると、地温が上がって生育が進み、早掘りができます。黒色のポリフィルムを使うと、雑草が防げます
蔓返し
7~8月になると、茎葉が繁茂してきます。
伸びたつるには根があり、これを放置すると、いもが育たないか、数が少なくなるため、8月をめどに、つるの根をはがし、一定方向(畦の片方)に引き寄せます(「蔓返し」または「蔓はがし」)。
これにより徒長を防ぎ、いもを太らせることができます。
主な病害虫
●主な害虫
ハスモンヨトウ、ナカジロシタバ、イモコガ、コガネムシ類幼虫、ネコブセンチュウ
●主な病害
黒斑病、つる割れ病、紫紋羽病、基腐病
センチュウ被害
左から上から 黒斑病 / つる割れ病 / 紫紋羽病 (提供 :梶原敏宏氏)
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