提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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根菜類いも類

ジャガイモの作り方(家庭菜園向け)

(2023年7月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●土壌のpH値が高いと、そうか病が発生しやすくなるので、石灰は多用しないようにします
●防疫検査に合格した、たねいもを使います
●たねいもは、切断後に2~3日、日陰で乾かしてから植え付けます
●病害虫防除は早めに行います

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品種

●春作 :男爵、メークイン、キタアカリ、とうや、アンデス赤など
●秋作 :デジマ、ニシユタカ、さんじゅう丸、アンデス赤など

栽培ごよみ

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(中間地)

畑の準備

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 ※そうか病の予防には、土壌の酸性管理(pH5~5.5)が有効です。pHが高い場合は、アルカリ性肥料の施用は控えます。

たねいもの準備

いもは頂部に芽が多く、芽が出るのも早いため、切断する場合は頂部を中心に縦切りし、どのたねいもにも2~3芽をつけるようにします。

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たねいもの大きさは、1個40~50g程度が目安です。
たねいもが大きいほど、株当たりの収穫量は多くなりますが、茎数が多くなり、粒揃いが悪くなります。

植付け

芽が出たら、晩霜の被害を受けない時期に、なるべく早く植え付けます。
深さ10cmに穴を掘り、たねいもの切り口を下に向けて、30cn間隔で植え付けます。

マルチ栽培の場合は、植えた後に畦の表面を平らにして、マルチを敷きます。 

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芽かき

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芽の長さが10cm程度になったら、生育の良い芽を1~2本残し、根が浮き上がらないよう、片手で根元をおさえながら引き抜きます(芽かき)。
芽かきをしないと、小さいいもが多くつき、品質が悪くなります。

追肥と土寄せ

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主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ、ヨトウムシ、ネキリムシ、ジャガイモガ、テントウムシダマシ類 など
●主な病害
そうか病、粉状そうか病、疫病、黒あざ病、軟腐病 など


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左から上から 黒あざ病 / そうか病

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左から上から 粉状そうか病 / 疫病
(画像提供 :梶原敏宏氏)

▼その他の病害虫情報はこちら

収穫

茎葉が黄色くなり始めたら、天気のよい日に収穫します。
収穫したいもは、1~2日風乾して(写真左)、通風のよい暗い場所で貯蔵します。


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ミニ情報

-いろいろな種類のジャガイモ-
●インカのめざめ
小粒で黄色みの強い品種。肉質はやや粘質で、独特の風味と濃厚な食味があります。煮物をはじめチップスやフライ、レンジ調理にも適しています。収穫遅れに注意します。

●アンデス赤(レッドアンデス)
粉質で食味がよく、カロテン含有率が多いのが特徴です。舌触りがなめらかで、サラダに向いています。

●シャドークイーン
イモの形状は細長く、外見は黒っぽい紫色、切ると鮮やかな濃い紫色。
茹でると食感は粘質でホクホク感は無いが、紫色が鮮やかなため、彩によい。

◆家庭菜園に関する、その他の情報はこちらから