栽培のポイント
●優良な種イモを選びます
●有機物を施し、品質のよいものを作ります
●発育適温は25~30℃で高温・湿潤、強光を好み、土壌の乾燥には弱いです
●連作を嫌うため、同じ畑に最低3年は作付けしないようにします
品種
石川早生丸
早生蓮葉(はすば)芋
土垂(どだれ)
えぐ芋
烏播(うーはん)
赤芽
唐芋(からいも)
八つ頭
蓮いも
栽培ごよみ
(南関東標準)
畑の準備
※熔成リン肥のリン酸は土壌中に残るため、毎作施用する必要はありません。
催芽方法
早掘り用に、また、生育を揃えるため、あらかじめ芽を出させてから植え付けます。
たねいもの大小を区別して、発泡スチロールの空き箱などに入れ、いもが見えない程度に川砂で覆土し、過湿にならないようにかん水します。
温度管理は日中20~30℃、夜間12℃程度で、芽が2~3cmに伸びた時が植付け適期です。
植付け
植付けの深さは、頂芽が地表から約10cmの位置です。
浅植えは、子いものつきが早く、数も多くとれますが、日焼けが出やすくなります。
逆に、深植えは生育が遅れ、たねいもが腐食したり、いもが長型になりやすいので注意します。
5月中旬頃、勢いのよい芽を1本残し、他の芽は取り除きます。
追肥と土寄せ
追肥は、6月中旬と7月中旬の2回行います。
1株当たり120gの有機質肥料を施し、土寄せします。
最後の土寄せ後に敷きわらをして、乾燥を防止します。
主な病害虫
●虫害
アブラムシ類、ハスモンヨトウ、コガネムシ類、センチュウ類
●病害
乾腐病、軟腐病
左から上から ハスモンヨトウ / 軟腐病
(提供 :梶原敏宏氏)
収穫
収穫は、10月下旬~11月上旬の降霜の頃に、茎葉がしおれてきたら行います。
掘り取ったいもの貯蔵は、親いもをつけたまま、軽く土を落として茎を下むきにし、穴を掘って順に埋めます。
稲わらや麦わらなどで山になるように覆い、その上に土をかぶせます。