提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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葉茎菜類

セルリー(セロリ)の作り方(家庭菜園向け)

(2023年8月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●育苗するか、苗を購入して植え付けます
(育苗は期間が長く高温下の管理となり難しいため、苗の購入がおすすめです)
●植付け前には堆肥と元肥を十分に施し、土づくりをします
●植付け後は、かん水と追肥を随時行います
●生育適温は、15~20℃で、冷涼な天候を好みます
●ウィルス病、葉枯病、斑点病に注意します
●高温・乾燥期は、寒冷しゃ等の資材を被覆します

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品種

肉厚のコーネル619号または、草勢が旺盛で作りやすいトップセラーを用います。
●コーネル619号
生育旺盛で草丈が高く、黄軸で葉柄が太い。葉柄は肉厚で丸みをもち、繊維が少なく食味がよい。

●トップセラー
生育旺盛で病気に強く、作りやすい。株張りはやや立性で、芯葉もよく伸びる。葉柄は幅広く、肉厚ですじが少ない。色は鮮度のよい淡緑色である。

栽培ごよみ

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 (南関東標準) 

苗づくり

●タネまき
ペーパーポットか9cmポリポット、または連結ポットのいずれかを使い、市販のタネまき培土を入れ、各ポットに4~5粒のタネをまきます。
覆土をしないで新聞紙や不織布をかけ、十分かん水します。

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●タネまき後の管理
発芽するまで乾燥させないよう1日2~3回かん水し、発芽しはじめたら覆いをとり除き、かん水は控えめにします。
間引きは密生部や不良苗を中心に行います。

●移植
本葉2.5枚のころ、9cmのポリポットに1本づつ移し、7~8枚の苗にします。
育苗は暑い時期なので、遮熱・遮光をして、少しでも涼しい環境を作ります。
防虫ネットや不織布を利用します。育苗期間は、約80日です。

畑の準備

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植付け

タネまき後70~80日前後の本葉7~8枚の苗を、日中を避け、1うね2条、株間40cmで浅く植えます。
植付け前に真夏の地温上昇とウイルス抑制、活着促進のため、白黒ダブルマルチをします。
活着するまでは株元に十分かん水し、通路には敷きわらをします。
猛暑の場合は、遮熱のためトンネル支柱をし、防虫ネットか不織布をかけて栽培環境をよくします。

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植付け後の管理

セルリーは肥料と水で作るといわれ、多肥でないと品質のよいものはとれません。
活着したらかん水は控えめにし、植付け後45日頃から徐々に増やします。
追肥は第1回目を植付け後25~30日、第2回目を55~60日を目安に、10㎡当たり1kgの有機化成をマルチの中央部を切開して施します。生育に応じて第3回目を70~75日ころに行います。
下葉やわき芽の除去は、第1回目の追肥とあわせて晴天の午前中に行います。

主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ類、ハダニ、ヨトウムシ類
●主な病害
葉枯病、斑点病、軟腐病、萎黄病


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ヨトウムシ(中齢)

(提供 :梶原敏宏氏)
(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

生理障害

●心腐れ
収穫が近づいたころ、心葉の葉縁が褐色または黒色に変色し腐ります。
土壌中の石灰が不足したり、高温・乾燥・窒素過多などにより石灰が吸収されにくくなった場合に発生します。

●ホウ素欠乏
葉柄の内側に褐変した組織があらわれ、葉柄の横方向に亀裂ができたり、葉柄の外側にササクレ状ができます。
土壌中のホウ素が不足した場合や、カリ、石灰の多施用、高温、乾燥などの条件で発生します。

収穫

苗の植付け後80~90日で、株が1.2~2.0kgくらいが収穫適期です。
外葉の第1節間がよく伸び、株にしまりが出てきたら、早めに収穫します。

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