セルリー(セロリ)の作り方(家庭菜園向け)
栽培のポイント
●育苗するか、苗を購入して植え付けます
(育苗は期間が長く高温下の管理となり難しいため、苗の購入がおすすめです)
●植付け前には堆肥と元肥を十分に施し、土づくりをします
●植付け後は、かん水と追肥を随時行います
●生育適温は、15~20℃で、冷涼な天候を好みます
●ウィルス病、葉枯病、斑点病に注意します
●高温・乾燥期は、寒冷しゃ等の資材を被覆します
品種
肉厚のコーネル619号または、草勢が旺盛で作りやすいトップセラーを用います。
●コーネル619号
生育旺盛で草丈が高く、黄軸で葉柄が太い。葉柄は肉厚で丸みをもち、繊維が少なく食味がよい。
●トップセラー
生育旺盛で病気に強く、作りやすい。株張りはやや立性で、芯葉もよく伸びる。葉柄は幅広く、肉厚ですじが少ない。色は鮮度のよい淡緑色である。
苗づくり
●タネまき
ペーパーポットか9cmポリポット、または連結ポットのいずれかを使い、市販のタネまき培土を入れ、各ポットに4~5粒のタネをまきます。
覆土をしないで新聞紙や不織布をかけ、十分かん水します。
●タネまき後の管理
発芽するまで乾燥させないよう1日2~3回かん水し、発芽しはじめたら覆いをとり除き、かん水は控えめにします。
間引きは密生部や不良苗を中心に行います。
●移植
本葉2.5枚のころ、9cmのポリポットに1本づつ移し、7~8枚の苗にします。
育苗は暑い時期なので、遮熱・遮光をして、少しでも涼しい環境を作ります。
防虫ネットや不織布を利用します。育苗期間は、約80日です。
植付け
タネまき後70~80日前後の本葉7~8枚の苗を、日中を避け、1うね2条、株間40cmで浅く植えます。
植付け前に真夏の地温上昇とウイルス抑制、活着促進のため、白黒ダブルマルチをします。
活着するまでは株元に十分かん水し、通路には敷きわらをします。
猛暑の場合は、遮熱のためトンネル支柱をし、防虫ネットか不織布をかけて栽培環境をよくします。
植付け後の管理
セルリーは肥料と水で作るといわれ、多肥でないと品質のよいものはとれません。
活着したらかん水は控えめにし、植付け後45日頃から徐々に増やします。
追肥は第1回目を植付け後25~30日、第2回目を55~60日を目安に、10㎡当たり1kgの有機化成をマルチの中央部を切開して施します。生育に応じて第3回目を70~75日ころに行います。
下葉やわき芽の除去は、第1回目の追肥とあわせて晴天の午前中に行います。