提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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葉茎菜類

スイゼンジナの作り方(家庭菜園向け)

(2024年3月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●高温・低温に比較的強く、作りやすい作物です
●土質はとくに選びません
●生育適温は20~25℃です
●挿し木か株分けで繁殖します(霜よけをすれば、根株の越冬が可能)

202403suizennjina_image1.jpg

品種

多年生草本で、葉は厚く、表面は緑色、裏面は淡紫色で、1種類のみ。

栽培ごよみ

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 (南関東標準) 

繁殖

タネができにくいので、株分けまたは挿し木で繁殖させます。
株分けは3月ころの、まだ芽の出る前に行います。
挿し木は5~6月の、茎が少し硬くなった頃に、茎を15~20cm程度(4~5節くらい)に切り、下葉をのぞき、培養土を入れたポリポットや箱に挿しておきます。
乾燥させないよう、日陰に置き、発根後に植え付けます。

畑の準備

202403suizennjina_jyunbi.jpg

植付けと植付け後の管理

「植付け」
苗は株間35~40cmで1条に植付けます。
深植えにならないよう、ポットから抜いた状態で、そのまま平らになるように植えます。



「植付け後の管理」
植付け後、乾燥したらかん水をします。
茎葉の生育をみて、追肥を行います。
有機化成か有機配合を、1㎡当たり20g程度、株の回りに施します。

主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ類

●主な病害
炭そ病

収穫

7月下旬から11月にかけ、40~50回ほど収穫できます。
暑い時期は、早朝の涼しい時間帯に収穫するのがよいでしょう。
常に若菜葉を摘みとります。
長さは30~35cm程度で、摘みとりが遅れて過繁茂になった場合は、適当にせん定をすると、葉腋から再び新芽が盛んに出てきます。

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ミニ情報

●いろいろな名前
熊本では「水前寺菜」、愛知では「式部草」、と呼ばれています。
金沢では「金時草(キンジソウ)」と呼ばれていますが、葉裏が金時(キントキ)いもの肌の色に似ていたためといわれています。

●調理法
天ぷらや、ゆでたものをおひたしや酢のものに。絞ったものはジュースに。
ゆでるとぬめりが出て、口あたりがよくなります。

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