提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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葉茎菜類

シュンギクの作り方(家庭菜園向け)

(2023年9月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●寒さに弱いので、凍霜害に気をつけます
●初夏の長日や高温でとう立ちします
●酸性の土を嫌うので、石灰質肥料を十分施します
●厚まきにならないよう、タネは薄めにまきます
●病害虫防除は早めにおこないましょう

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品種

葉型 :大葉種(関西中心)、中葉種(関東中心)、小葉種
生育 :側枝の発生が盛んな株張り型、節間の伸びるタイプの節間伸長型
収穫 :根をつけて収穫する根つき、根をつけない摘み取り

(株張り型)菊次郎、(摘み取り・根つき)きわめ中葉春菊、さとゆたかなど

栽培ごよみ


 (南関東標準) 

畑の準備

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タネまき

支柱などを使って浅い溝を3条作り、2cm程度の間隔で、タネをむらなくまきます。 
軽く土をかけ、表面を軽く押さえて、かん水します。 

シュンギクのタネは好光性なので、土はやや薄めにかけます。

間引き

●根つきどり栽培
こみ合っているところを間引きます。
本葉が2~3枚のときに3~4cm、7~8枚のときに5~6cm間隔にします。

●摘み取り栽培
株が張るため、15cmくらいの間隔に間引きます。 
草丈が15cm位になったら、芯を摘み取ります。

追肥

2回目の間引きのあとに追肥をします。
基肥と同じ肥料を、1㎡当たり50g、畦全体にばらまきます。
摘み取り栽培の場合は側枝の伸びを促すため、主枝の収穫後は3週間に1回を目安に行ないます。

防寒

収穫が11月以降にずれ込むときは、べたがけ栽培+トンネル栽培をします。
さらに遅く収穫する場合は、ハウス栽培にします。


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主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ類、ヨトウムシ、ハモグリバエ、アザミウマ類など
●主な病害
炭そ病・べと病 など


horenso_momoakaabura.jpghorenso_yotou.jpg
左から上から モモアカアブラムシ / ヨトウムシ

syungiku_tanso.jpg  syungiku_beto.jpg
左から上から 炭疽病 / べと病罹病葉の黄化
(提供 :梶原敏宏氏)

収穫

●根つきどり栽培
草丈20~25cmが収穫適期です。やや草丈が短いうちに収穫します。

●摘み取り栽培
下葉4~5枚残して、長さ20cm程度で摘み取ります。
以後は側枝を残し、約20cm程度の長さで摘み取りながら、収穫をつづけます。

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ミニ情報

春まきより秋まきの方が作りやすいですが、寒さに弱いので、冬期の栽培は防寒に注意します。
11月以降は寒さと霜、風などに注意します。

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