提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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葉茎菜類

ネギの作り方(家庭菜園向け)

(2023年8月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●根深ネギ(白ネギ)と葉ネギの品種に分かれます
●根深ネギは収穫までに数回の土寄せを行ないます
●葉ネギは土寄せが不要で密植します。生育期間も短いです
●酸性の土を嫌うため、石灰質肥料を十分に施します
●有機質に富んだ土づくりが重要です
●リン酸を多く含む土で、よい品質のものがとれます

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品種

●秋まき夏秋どり :春扇、羽緑、夏扇、ホワイトスター、関羽、夏一心、吉蔵、東京夏黒など
●春まき秋冬どり :冬扇、ホワイトスター、金長、元蔵、東京冬黒、宏太郎、十国、石倉など
          その他、晩ネギでは5~6本に分けつする「春川おく太」、汐止晩生葱など
●葉ネギ     :夏っこ、冬っこ、九条太、小夏、小春、剣舞、黒千本など

栽培ごよみ

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 (中間地) 

苗づくり

●根深ネギ
育苗箱か発泡スチロールの空き箱に培土を入れ、そこにばらまきするか、10cm間隔に条まきします。
タネが見えなくなる程度に薄く土をかけ、その上を軽くおさえて、目の細かいジョウロでかん水し、乾燥を防ぐために、濡れ新聞紙をかけておきます。
タネまき後、10日もすると発芽します。本葉1~2枚になったら、0.5cm~1.0cm間隔に間引きます。
 
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●葉ネギ
10~15日間隔で、畑に直接条まきしておくと、収穫が途切れず、楽しめます。 

畑の準備

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根深ネギの植付け

苗の草丈が20~30cm程度になったら、深さ15cm、幅20cm程の溝を切り、株間3cm間隔に植え付けます。
株元に軽く土をかけて、倒れないように抑えます。
活着したら、少量の肥料を植え溝に施します。

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追肥と土寄せ

ネギは肥やけを起こしやすいので、肥料を一度にたくさん施すのは禁物です。
例えば、根深ネギは3回ほど追肥をします。最初は根づいた後、1㎡当たり60gほどの肥料を肩の部分にまき、土と軽く混ぜ込み、土寄せします。

その後も1か月ごとに同量を施し、そのつど土寄せをします。
土寄せは6~7cm程度で、最後は葉のつけ根まで高く土寄せして、軟白をすすめます。
軟白に要する日数は、8月どりで20日程度、11月以降は40日くらいです。収穫時期から逆算して土寄せします。

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※土を盛る際は、いずれの場合も首元(葉の分岐部)下まで盛るようにします

主な病害虫

●主な害虫
ネギアブラムシ、ネギアザミウマ、ネギコガ、ネギハモグリバエ、シロイチモジヨトウ、ネダニ類、ヨトウムシ 
●主な病害
べと病、黒斑病、さび病、萎縮病 


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左から上から ネギアブラムシ / アザミウマ

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さび病

 (提供 :梶原敏宏氏)

収穫

根深ネギは、軟白部分の長さ・太さを確認して、順次収穫します。
葉ネギは、タネをまいて、草丈が40~50センチ程度になったものから、順次収穫します。


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葉ネギ(上)と根深ネギ(下)

●ねぎ坊主
品種によって早晩がありますが、冬季の低温と短日で花芽ができ、春になると、ねぎ坊主が出る場合があります。側芽が伸びて新しい株が成長してきますが、株への負担を避けるため、出た場合は、なるべく早めにとるようにしましょう。

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ミニ情報:その他、種球や株で育てるネギ類

●ワケギ (夏期に休眠する品種)
8月下旬頃に、種球を15~20cm間隔に植え付けます。年末頃に霜によって地上部が枯れますが、1月に入ると新芽を伸ばすので、草たけが30cm程度になったら収穫します。このときには30本程度に増えています。


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ワケギ (提供 :タキイ種苗株式会社)

●ワケネギ (分けつする品種)
分けつする種類のネギで、春から秋にかけて、株間15~20cm間隔に植え付けし、草たけが50cm程度になったら収穫します。

●アサツキ (山野に自生)
山野に自生している種類です。8月中~下旬に植え付けて、2月から4月に収穫します。香りが強く、美味です。

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