提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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葉茎菜類

レタスの作り方(家庭菜園向け)

(2023年11月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●いろいろな品種があるので、よく調べて選びましょう
●酸性の土を嫌うので、石灰質肥料を十分施します
●発芽適温(地温)は15~20℃です。25℃以上では休眠状態となり発芽しません
●高温期の栽培は、「とう立ち」に注意します


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半結球レタス

品種

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栽培ごよみ

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(中間地)

苗づくり

夏まきの場合、高温下での播種となるので催芽処理をして出芽したタネをまきます。
※コーテイング種子は処理不要です
催芽方法は、種子を布で包み、1晩水に浸して吸水させます。その後、水をきり、乾燥しないよう布に包んだ状態でポリ袋に入れ、冷蔵庫に約1日半保管します。
コーテイング種子の場合は、発芽まで涼しい所に置きます。
春まきの場合は、タネまき後、温かい場所で苗を育てる方法もあります。


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畑の準備

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 ※熔成リン肥のリン酸は土壌中に残るため、毎作施用する必要はありません。

植付け

苗を育て、本葉が4枚前後になったら植付け(定植)します。
株元に土が入りやすいので、95cm幅のポリマルチ(穴の間隔は14cm×15cmで5条)を張り、レタスの種類に応じた条間と株間をとって植付けます。




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左 :95cm幅の5条穴あきポリマルチに、縦横1孔空けてレタスを植付けた例。条間28cm、株間30cmの千鳥植え
右 :株張りの小さいものは全孔(14cm×15cm間隔)に植える

主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ネキリムシ、ナメクジ類、センチュウ類
●主な病害
べと病、灰色かび病、菌核病、すそ枯病、斑点細菌病、腐敗病、軟腐病、モザイク病


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左から上から アブラムシ / ヨトウムシ

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左から上から 灰色かび病 / 斑点細菌病
(提供 :梶原敏宏氏)

▼その他の病害虫情報はこちら

収穫

 

ベビーリーフレタスなどは、草丈が15cmほどになったら、適宜収穫します。
茎レタスは、茎が30cm程度伸びた頃が、収穫適期です。

ミニ情報

キク科とアブラナ科の作物は、一緒に植えると、それぞれ虫がつきにくくなります。 
●例 :レタス(キク科)とブロッコリー(アブラナ科) 

このように、同じ畦に2種類以上の作物を植えることにより、病害虫を防いだり、生育が良くなったり、よい影響を与え合う植物を「コンパニオンプランツ」と言います。 

(キク科)
レタス、シュンギク、ゴボウなど
(アブラナ科)
キャベツ、ブロッコリー、ダイコン、カブ、ハクサイ、ラディッシュなど 

◆家庭菜園に関する、その他の情報はこちらから