提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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果菜類

ラッカセイの作り方(家庭菜園向け)

(2023年5月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●よいタネを選びます
●連作をさけます
●畑の加湿に注意します
●収穫期近くなったら、カラス、アライグマの害に注意します
●炒り豆の場合は適期に収穫し、十分乾燥させます
●茹で豆の場合は、少し早めに収穫します


品種

●早生
 タチマサリ
●中生
 ナカテユタカ (大粒で立性)
●晩生
 ダイチ、千葉半立
●ジャンボ
 おおまさり (一般種に比べ約2倍も大きい)
●黒落花生 (普通に比べてやや小さめ、ポリフェノールたっぷり)

栽培ごよみ

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 (南関東標準) 

畑の準備

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※熔成りん肥のリン酸は土壌中に残るため、毎作施用する必要はありません。

タネまき

深さ2~3cmに穴をあけ、タネを1~2粒まき、土をかけます。
株間は、中生のナカテユタカの場合は20cm程度、早生のタチマサリは15cm程度、晩生のダイチ、千葉半立、おおまさりは25~30cm程度です。
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※1条まきの場合
肩幅50cm、すそ幅60cm、畦高さ10cm、通路が30cm

鳥害対策

鳩などの鳥害を受けやすいので、タネをまいたあとに、防鳥網や不織布をかける、糸を張るなどの対策をします。
移植をするのもよい方法です。
この場合は、トロ箱やポットにタネをまいて、20日程度育苗した後、根を傷めないように植え付けます。

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土寄せ

7月に入ったら、通路の土を株元に軽く寄せます。
開花後しばらくすると(7月上中旬頃)、花のつけねから子房柄(つるのようなもの)が地面に伸びます。その子房柄が地中にもぐって、先端にさやをつけます。
ポリマルチを使用している場合は、開花期から7~10日後(子房柄が土中に入る前)に除去してください。

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主な病害虫

●主な害虫
タネバエ、コガネムシ類
●主な病害
褐斑病、黒澁病、そうか病、白絹病


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コガネムシ

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左から上から そうか病 茎の病徴  / そうか病 葉の病徴 

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左から上から 黒渋病 / 褐斑病 / 右 白絹病

(画像提供 :梶原敏宏氏)
(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

収穫

収穫期が近づくにつれて葉色が淡くなりますが、収穫適期は開花後日数が目安になっています。

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収穫近くになったら試し掘りをします。
莢により成熟度にバラツキがありますが、網目がはっきりとした莢が全体の80%程度になった時が収穫適期です。
若めの莢は、ゆで豆にして利用する方法もあります。
なお、「おおまさり」は、ゆで豆用として育成された品種で、開花期後85日が収穫適期といわれています。

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乾燥

量が多い場合は、数株ごとにまとめて畑に立てるか、竿などにかけて乾燥させます。
少量の場合は、さやをもぎ、むしろなどに広げて乾燥させます。
晴れていれば、1週間程度で乾燥します。

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