提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


農業のポータルサイト みんなの農業広場

MENU

農作業便利帖


果菜類

ノーネットメロンの作り方(家庭菜園向け)

(2023年5月 改訂、タイトル修正)

栽培のポイント

●ノーネットメロンはネットメロンよりも早熟で栽培しやすいです。
●トンネル被覆で保温と雨よけをすると生産が安定します。
●生育適温は、25~28℃とやや高めです
●日当たり、風通し、排水のよいところを選びます
●根は浅く、横に広く張ります
●整枝と摘心を的確に行いましょう

品種

プリンスメロン、エリザベスメロン、キンショウメロンなど

202305melon_image01.jpg

栽培ごよみ

202305melon_hyo.jpg
 (南関東標準) 

苗の準備

●面積が小さい場合は、購入苗が便利です。

●特定の品種を作る場合は、自家育苗をします。
 ・市販の「たねまき培土」を用意します
 ・発泡スチロールの箱に「たねまき培土」を6cmの深さに入れます
 ・条間6cm、間隔2cm、深さ1cmにタネをまきます
 (箱が手に入らない場合は、ポリポットでも可)
 ・子葉が開いたら、ポリポットに植え付けます。日中25~35℃、夜間15度前後をめやすにします
melon_tanemaki.jpg

畑の準備

202305melon_jyunbi.jpg
※熔成りん肥のリン酸は土壌中に残るため、毎作施用する必要はありません。

植付け

本葉3~4枚の苗を、株間75cmに植え付けます。
本葉5~6枚のころに先端を摘心し、それぞれの節から出る子づるの勢い良いものを3本残し、他はもとから除去します。
残した子づるは、畦に直角方向にY字型に残し、1株ごとに交互に配置します。

melon_image01.jpg

各子づるは20節前後で摘心し、孫づるを伸ばします。
子づるの7節まで出た孫づるは早めに取り除き、8節目から出たものに着果させます。
全体で8果程度残します。

2023melon_image02.jpg

追肥

第1回目の追肥は、雌花の開花ざかりの頃に。
第2回目は果実が鶏卵大になった頃、一株あたり50g程度の有機質肥料を子づるの先端付近に施します。

202305melon_image02.jpg

主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ類、ウリハムシ類、ミナミキイロアザミウマ、ネコブセンチュウ類、ハダニ類

●主な病害
べと病、うどんこ病、つる枯れ病、斑点細菌病


melon_aburamushi_1e.jpgmelon_hadani_1.jpg
左から上から アブラムシ / ハダニ被害

melon_azamiuma_1e.jpgmelon_azamiuma_2.jpg
ミナミキイロアザミウマ 左から上から 葉の被害 / 実の被害 

melon_udonko2.jpg  melon_udonko1.jpg  melon_tsurugare.jpg
左から上から うどんこ病 / うどんこ病病斑上の分生子 / つる枯病 

(提供 :梶原敏宏氏)
(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

収穫

雌花が咲き、45~50日位で果梗(果の付け根)部分に離層が発達し、ヒビ割れができたら収穫できます。

◆家庭菜園に関する、その他の情報はこちらから