提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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果菜類

イチゴの作り方(家庭菜園向け)

(2023年11月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●生育適温は18~25℃で、冷涼な気候を好みます
●根は浅く張ります
●日中よく光のあたる場所を選びます
●花芽は低温、短日で作られます
●保水性・通気性がよく、肥沃でやや重い土を好みます
●病害では灰色かび病、うどんこ病、虫害ではアブラムシ、ダニ類に注意します
●冬に出蕾した花は寒さで枯れるので除去します
●生育期~収穫期の枯葉やランナーも除去します

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品種

とちおとめ、紅ほっぺ、宝交早生など。

栽培ごよみ


 (南関東標準) 

苗の準備

8月下旬に、本葉3~5枚で白根の多い子苗を採苗します。
株間18×18cmに植付け、十分かん水します。
イチゴは高温・乾燥に弱いため、土の表面が乾きすぎないように、随時かん水します。

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畑の準備

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植付け

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10月下旬から11月上旬頃に、本葉5~6枚の苗を株間25cmに2条植えします。
根は深く、株元は浅くなるように植付け、その後十分かん水をして活着を促します。

苗には、ランナー(つる)の切り口が必ずあります。
花が咲き、実がつくのはランナーの切り口とは反対なので、4条うねの場合の植付けは、ランナーが2条ずつ内側になるようにします。
このように植え付けると収穫が楽になります。

追肥・マルチ

2月上旬頃にマルチをします。
直前に有機化成肥料を600g施し、枯葉や病葉を除去し、黒マルチを敷きます。 マルチは事前に穴をあけておきます。 


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マルチ栽培の2条植え(左)と4条植え(右)

主な病害虫・生理障害

●主な害虫
アブラムシ、ハダニ
●主な病害
灰色かび病、うどんこ病、ウイルス病
●主な生理障害
葉焼け、苦土欠乏症状


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左から アブラムシ / ハダニ 

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左から 灰色かび病 / うどんこ病葉の病徴 / 花梗に発生したうどんこ病 

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ウイルス枯病 
(提供 :梶原敏宏氏)

収穫

5月上旬から梅雨入り前までの間に、実が赤くなったものから随時収穫します。

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