提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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果菜類

ニガウリの作り方(家庭菜園向け)

(2023年8月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●耐暑性が強く、高温を好むため、育苗期や植え付け直後の低温に注意します 
●酸性の土を嫌うので、石灰質肥料を十分施します
●植付け間隔を広めに取り、光を充分に当てます
●徒長しやすいので、水やりをひかえ、がっちりした苗に育てます

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品種

寿限無(じゅげむ)、島さんご、白れいし、太れいし、沖縄長れいしなど

栽培ごよみ


 (南関東標準) 

苗の確保

4~5号のポリポットに培養土を入れ、3~4粒タネをまきます。
カイワレ葉が開いたら、1株ずつ4~5号のポリポットに移し、本葉4~5枚まで育てます。


畑の準備

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植付け

本葉で4~5枚程度が植え付け適期です。
ニガウリは日当たりと風通しがよいほど実がよくつくので、広々とゆとりをもって蔓をのばします。


整枝と誘引

本葉5~6枚のころ摘芯し、しっかりと揃った3~4本の子づるを残して他は摘みとり、支柱に誘引します。
その後も次々と孫づるがでてくるので、細い枝は摘み取り、蔓がかさなりあわないよう、均等に誘引します。

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追肥

着果はじめと収穫最盛期のころの2回、追肥を行います。
有機質肥料を1㎡当たり100g程度、全体にばらまき、土と軽く混ぜこみます。

主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ、カメムシ類、ネコブセンチュウ、ウリハムシなど
●主な病害
べと病・炭そ病・うどんこ病 など


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左から上から モモアカアブラムシ / ワタアブラムシ 
(モモアカアブラムシ画像提供 :梶原敏宏氏)

収穫

タネをまいてから100日程度で収穫となります。
4~5日おきに収穫可能で、春まきの場合は3~4カ月続きます。
収穫初期は大きな果実にせず、短系種で15cm程度、長形種で20cm程度を目安に、過熟にならないように注意します。

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ミニ情報

緑色種と白色種、長形種と矩形種に分けられますが、一般に、濃緑の青系の長い品種が好まれています。
苦味を好む場合は緑色種を、そうでない場合は白色種を選びます。
景観を兼ねて、庭先で棚作りをする場合は緑色種がよいでしょう。
近年、プランターに植えて窓越しに蔓を配置する方法(グリーンカーテン)が増えています。

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