提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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果菜類

サヤエンドウの作り方(家庭菜園向け)

(2023年5月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●連作を嫌います。排水のよいところを選びましょう 
●酸性の土を嫌うので、石灰質肥料を十分施します
●リン酸・カリ肥料を多く施用しましょう
●茎葉に充分光が当たるようにします
●生育が進み過ぎた株は耐寒性が弱く、厳寒期に枯死する場合があります。特にスナップエンドウは絹さやよりも寒さに弱いので、注意が必要です

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品種

●絹さやエンドウ :成駒三十日、あづみ野30、兵庫絹莢、絹小町、スジナイン など
●スナップエンドウ :グルメ、ジャッキー、スナック、スナック753 など

栽培ごよみ

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 (中間地) 

畑の準備

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タネまき

タネは1㎡あたり3~5mlほど準備します。 
株間30cmおきに、1穴に4~5粒ずつ点まきし、2~3cmの厚さに土をかけます。
すじまきの場合は、タネを5cmおきにまき、土をかけます。

土寄せ

1回目は12月中旬ころ、除草を兼ねて5cm程度の高さに土寄せします。
2回目は3月上旬ころ、やや高く土寄せします。

仮支柱

強風対策として、草丈5~7cmくらいになったら仮支柱を立て、さらにワラや防虫ネットなどで囲みます。

間引き


3月中旬ころに、生育の悪い株を株元で切断して、2本立てにします。

支柱立て・整枝・誘引

3月中旬ころの気温上昇に伴い、草丈が伸び始めたら、ベッドの両側に支柱を立てます。ロープを張り、倒伏を防止します。この時、樹の枝やフラワーネットを併用すると効果的です。

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生育が進むにつれて、分けつして側枝の発生が多くなります。
そのままにしておくと風通しと日当たりが悪くなるので、遅くでてきた枝は適宜取り除きます。

追肥

1回目の追肥は、4月の開花直前から開花初めに、2回目は開花の盛りに、有機配合肥料を1㎡あたり100gほど株の周辺に施します。
 

主な病害虫

●主な害虫
ハモグリバエ・アブラムシ
 
●主な病害
炭そ病・褐斑病・うどんこ病など


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ハモグリバエ (サヤインゲン)

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左から上から 炭そ病 / 褐斑病 / うどんこ病

(提供 :梶原敏宏氏)

収穫

4月下旬から収穫でき、5月上旬頃が盛りです。実が大きくならないうちに収穫します。
一般に、開花後20日前後で収穫できます。
スナップエンドウは甘くて柔らかく、収穫量が多いので、家庭菜園向きです。

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