スイカの作り方(家庭菜園向け)
栽培のポイント
●強い光を必要とするため、天気が悪いとおいしい果実がとれません
●雌雄異花なので、人工授粉で着果させます
●リン酸の少ない火山灰土では、リン酸質肥料を施します
●根は縦横に広く伸び、深く張るので、土は広く深く耕します
●苗を購入する際は、接ぎ木苗を選びましょう
苗の準備
本葉4~5枚程度の大苗が適期苗です。
良い苗の条件である、
●葉と葉の間が伸びすぎず、ガッチリしている
●葉は濃緑色で厚く、つやがある
●病害虫がついていない
などに注意して、苗を選びましょう。
整枝と誘引
植える場所の広さによって誘引方法を決めます。
●大玉スイカ
生育の揃った子づるを4本残し、16~22節あたりの3番花につけます。
これよりも低い節につけると、空洞果(ボコ玉)や玉が小さく扁平になりやすくなります。
着果節位までの孫づるは、早めに取り除きます。
●小玉スイカ(イラスト参照)
生育の揃った子づるを4本残し、1番果を3個取りにします。
着果節位以降の孫づるは、草勢をみて放任とします。
着果
交配は3番果を中心におこないます。
授粉作業は、朝8~10時頃、花粉がでたら、1個の雄花で1個の雌花におこないます。着果節位は、20節前後につけます。
果実が鶏卵大になったら、4本仕立てで、株当たり2個残すことを目標に摘果をします。
着果後20日から、玉直し※を2~3回行って、色まわりを均一にし、形を整えます。
収穫10日前には、スイカをまっすぐに立てます。
※玉直し :まんべんなく太陽に当たるようにし、光の当たりづらいところもきちんと色づくようにすること。玉回しとも言う。
主な病害虫
●主な害虫
ウリハムシ、アザミウマ類、アブラムシ類、マメハモグリバエ、ハダニ
●主な病害
べと病、疫病、炭そ病、うどんこ病、つる枯病
ワタアブラムシの多発生によるすす病の発生
左から上から 炭そ病 / 疫病 / つる割れ病 (提供 :梶原敏宏氏)
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