提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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果菜類

トマトの作り方(家庭菜園向け)

(2023年3月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●強い光を好むので、日当たり、風通しのよい畑を選びます
●雨よけ栽培にすると病気(灰色かび病、疫病)や裂果が少なくなります
●気温の低い時期の栽培は、着果不良が出やすいので、ホルモン処理をして果実のつきをよくします
●基肥の窒素分は少なめに施します
●病害予防と安定的な栽培には、マルチ栽培がお勧めです
●根が深く張るので、できるだけ深く、広く土を耕し、堆肥も充分に施します


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 簡易雨よけ

品種

大玉、中玉、小玉の3つの大きさがあります。好みに合わせて選びましょう。
●大玉 :完熟系の桃太郎系、麗夏、おおみや163、サターンなど
●中玉 ・フルティカ、ルイ60
●小玉 :ペペ、ミニキャロル、サンチェリー、千果、アイコ、イエローアイコ、紅小丸など

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イエローアイコ (提供 :サカタのタネ)  

栽培ごよみ

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 (中間地) 

苗の準備

苗は、接ぎ木苗が無難です。ホームセンターや種苗店、園芸店などで購入します。
よい苗の条件である
 ●ガッチリしている
 ●葉が厚く、つやがあり、葉は濃緑色の苗がよい
 ●病害虫がついていない
などに注意して苗を選びましょう。
晩霜のおそれがなくなったら植付けます。

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畑の準備

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 ※熔成リン肥のリン酸は土壌中に残るため、毎作施用する必要はありません。

植付け

植付け適期は、第1段の花が1~2花、開花した頃です。早すぎると成長が旺盛になり、逆に遅すぎると果実のつきが悪くなります。
購入した苗は、適期になるまで、できるだけ光が当たるように株間を広げ、葉と葉がかさならないように管理します。

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植付け前日には、充分にかん水をしておきます。
植付け当日は、まず植え穴を掘ります。苗を鉢から抜き取り、少し浅植えになるように植え、回りの土となじむ程度に水をかけます。苗と苗の間隔は、50cm前後とします。
植付け後、4~5日過ぎるとトマトの芯の色が淡くなり、葉先に水滴をもつようになります。これが、根づいた状態です。 

植付け直後に風よけをすると、根つきが順調になります。雨よけや風よけには、株の回りに4本の支柱を立て、両はじを開いたポリ袋をはめ込みます。

わき芽の除去

各葉の付け根からわき芽が伸びてくるので、小さいうちにかきとります。 
最後に収穫目標とする段数の花房が確認できたら、花房の上の葉を2枚残し、芯を止めます。

ホルモン処理

1花房の花が3花程度開花したら、トマトトーンの100倍を、霧吹きなどで散布します(気温が高い時は、薄めに希釈します)。 ミニトマトの場合は、花房当たりの花数が多く開花期間が長いため、1花につき1回の散布になります。


追肥

第3花房が開花した頃に1回目の追肥をします。
窒素とカリ主体の速効性肥料を、1株当たり窒素分で3g通路に施します。
実のなっている間は、20日おきに追肥します。

主な病害虫・生理障害

●主な害虫
アブラムシ類、ミカンキイロアザミウマ、ハモグリバエ類、コナジラミ類、オオタバコガ、センチュウ類、テントウムシダマシ類 
●主な病害
疫病、灰色かび病、葉かび病、萎ちょう病、褐色根腐病、青枯病、モザイク病、半身萎ちょう病、かいよう病、黄化葉巻病


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左から上から オオタバコガ / ワタアブラムシ

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左から上から コナジラミによるすす病 / 尻腐れ果(石灰欠乏症)

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左から上から 葉かび病 / 灰色かび病

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左から上から 疫病 / 黄化葉巻病
(すす病・尻腐れ果 提供 :梶原敏宏氏)

▼その他の病害虫情報はこちら

収穫

トマトは温度で熟すので、日当たりをよくすると、早く熟します。全体に色づいたら収穫しましょう。
赤くしてから収穫するほど、味がよくなります。

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ミニ情報

●着果の仕方
本葉が7~8枚出てくると、第1段の花房ができます。
その後90度ずつねじれて3枚の葉ができ、その後に花房ができるので、同じ位置に花房がつきます。
高温期には、第1花房の位置は10~11段目に上がります。

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