提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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果菜類

サヤインゲンの作り方(家庭菜園向け)

(2023年6月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●酸性土壌を嫌うので、pHは6.0~6.5にします
●連作を嫌うので、同じ場所に作付しないようにします
●根の酸素要求量が多く、湿気に弱いので注意します
●窒素肥料が多いと、茎葉が過繁茂となり、落花が多くなるので気をつけましょう

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品種

●つるあり種 :ケンタッキーワンダー101、ステイヤー、鴨川グリーン、モロッコ(平莢種)など
●つるなし種 :さつきみどり2号など

栽培ごよみ

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 (中間地) 

畑の準備

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苗づくり

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発泡スチロールの空き箱などに土を入れ、タネをばらまきするか、3cm間隔にまきます。
1cm程度の厚さに土をかけ、かん水したら、濡れ新聞紙をかけておきます。

タネまき・植付け

直播の場合は、株間25~30cm間隔に、1穴に2~3粒まき、2cmほど土をかけます。 
育苗の場合は、発芽してかいわれ葉が開いたら、植付けします。 sayaingen_uetsuke.jpg

雑草や乾燥防止、根の働きを活発にするために、マルチ栽培を行います。
直播きの場合はタネをまく前に、育苗の場合は植付け前にマルチを被覆します。
黒のポリマルチが効果的です。

間引き

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直播きの場合は、発芽後本葉が2枚の時に1カ所に2本残し、他は地際部から摘み取ります。
欠株がでた場合は、間引きした苗を根を、傷めないようていねいに掘り取って、植え込みます。

誘引

つるあり種は、草丈が28cm位に伸びたら、網支柱に誘引させます。
つるなし種は、草丈が25~30cmに伸びたら、インゲンの両側か、四方からフルコンテープ(梱包紐)などで押さえます。 

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追肥とかん水

つるあり種は収穫期間が長いので、開花はじめの1回以降、15~20日おきに2~3回追肥を行います。
つるなし種は、開花はじめの1回以降、1~2回の追肥を行います。 sayaingen_tsuihi.jpg  

マルチ栽培の場合は、有機配合肥料を通路に施し、土と軽く混ぜておきます。 
夏に乾燥が続く場合は、朝夕の地温が低いときにかん水します。
かん水は、水を補給するほか、肥料の効き目を高める効果があります。

摘葉

黄化した葉や硬化した下葉を摘み、風通しと日当たりをよくします。

主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ類、コガネムシ類、ハモグリバエ類、ハダニ類
●主な病害
炭そ病、灰色かび病、菌核病、さび病、ウイルス病


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左から上から ミナミキイロアザミウマ / ハモグリバエ 

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左から上から 炭疽病 / さび病 / 灰色かび病

(提供 :梶原敏宏氏)

▼その他の病害虫情報はこちら

収穫

サヤインゲンは、5節以上の各節に1~3個の莢がつきます。10℃以下、30℃以上では、莢の付きが悪くなります。
莢の中のタネの部分がふくらむ前の状態(やや若取り)で収穫します。
つるあり種では、タネまき後収穫までの日数は50~70日、収穫期間は60日前後です。
つるなし種では、タネまき後収穫までの日数は30~50日、収穫期間は15~30日です。

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