提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


家庭菜園

【簡単!】米ぬか"ぼかし肥"の作り方

2021年7月 6日

ぼかし肥の効果

 おいしい野菜を作ろうと、油粕や米ぬか、漁粕などの有機質肥料をそのまま畑に使うと、微生物が急激に増え、病原菌の増殖や有毒ガス等の障害を招くことがあります。
 有機質肥料を施用前する前に、微生物である程度まで発酵・分解させたものが"ぼかし肥"です。
 "ぼかし肥"は、土壌中で微生物による分解が継続するので、即効性と緩効性を併せ持った肥料です。

"ぼかし肥"づくりの手順

(1)材料の混合
●発酵を引き起こすため、米ぬか、米麹(発酵促進材)と水を混ぜ合わせます。
●水分が多いと腐れの原因となるので、水分含量を40%程度にします。
●手で握ると形が残り、指で軽く押すと崩れる状態になるまで混ぜ合わせます。

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手で握り、水分状態を確認

(2)材料を拡げてシートをかける
●透水性のあるシートを敷き、その上によく混ぜた材料を拡げます。
●材料を厚く重ねすぎると内部の温度が上がりすぎ(60℃以上)、酸素不足により黒褐色に変色します。薄すぎると熱が上がりづらいので、30cm程度の厚さになるように拡げます。
●表面が乾かないように通気性のあるシート(綿布など)を上にかけます。
●露天の場合は、雨をよけるために、さらにその上にブルーシートをかけておきます。
●3日~5日すると発酵臭が発生して、発熱します。

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左 :堆積した上にシートをかける / 右 :内部の温度は55℃。発酵が進行中の状態

(3)水をかけながら切り返しを行う
●発酵を均一に促進するために、7~10日おきに切り返しを行ないます。
●少量の水をかけながら内部と外側の部分を切り返し、酸素を補給して均一な発酵を促します。

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発熱により乾燥するので散水しながら切り返す

(4)温度が落ち着いたら"ぼかし肥"の完成
●切り返しを4~5回行ないます。発酵始めは乳酸のようなにおいがし、次第に味噌麹臭に変化していきます。
●切り返し後、温度の上昇が落ち着いてきたら"ぼかし肥"の完成です。
●そのまま乾燥すると、発酵は止まります。

作成・使用上の注意点

●気温が高い時期は虫(ウジ)が発生しやすいので、気温の低い冬期に作るとよいでしょう。
●材料が少ないと発熱が不十分となり、発酵が進みません。米袋で3袋(約40kg=100L)の米ぬかが必要です。
●発酵促進材として米麹(1袋・約500g)を混ぜると発酵が早まります。
●材料の中に、菜種油粕やカニ殻などを加えてもよいでしょう。
●完成した"ぼかし肥"は、播種または植付けの7~10日前に施します。
●肥料成分自体は少ないので、他の肥料と併用します。
●残ったものは袋に入れて保存します。一部は発酵促進材(スターター)として再利用できます。