ニンジンの作り方(家庭菜園向け)
栽培のポイント
●栽培時期に合わせた品種を選定します
●土づくり(深耕・砕土)は、入念に行います
●タネが細かいので、コート種子※を使うとまきやすくなります
●発芽には時間がかかります。土が乾燥すると発芽しにくくなるので、時々かん水します
※コート種子(右写真) :タネを一定の大きさ、形状に加工したもの(左側が通常の種子)。
品種
春まき :彩誉、向陽二号、ゆうべに、恋むすめ、ベーターリッチ、あすべに五寸、Dr.カロテンなど
秋まき :愛紅、はまべに五寸、向陽二号、新黒田五寸、紅あかり、恋むすめ、ベーターリッチ、Dr.カロテンなど
ミニ品種:ピッコロ、ベビーキャロットなど
タネまき
1条まきの場合は畦幅30cm、2条まきの場合は畦幅40~50cmに、支柱などで15~20cm間隔にすじを作り、1~2cm間隔で1粒ずつタネをまきます。
タネまき後に薄く土をかけ、土が乾いたらかん水します。
マルチ栽培をする場合は、畦を作って、15cm間隔に穴のあいたマルチを被覆し、その穴に4~5粒のタネをまき、土をかけます。
※夏まきニンジンの発芽について
夏まきニンジンは、暑さに弱く、発芽させることが難しいとされています。
とくに近年、猛暑日の増加等によって発芽をしない事例、また、発芽しても枯れてしまう事例が増えています。
そこで、上手に発芽させる方法をいくつか紹介します。
①梅雨が明けないうちの6月下旬から種をまきます
②早めに種をまいたら、鎮圧をやや強めにおこないます(覆土後にその上を歩く等)
③鎮圧後には、遮光ネットか敷きわらをします
④ミニ品種は極早生のため、高温期を避けた遅まきができます。
いずれの方法でも、播種後は十分にかん水し、発芽するまでかん水をつづけます。
夏まきでの「遮光ネットの直がけ」。地温上昇と乾燥を防ぎ、発芽が安定する。
追肥
2回目の間引き後に、条間や両肩に有機配合肥料(元肥の3分の1程度の量・窒素分で30g)をばらまき、土と軽く混ぜておきます。土が乾いたら、適宜かん水をします。
2回目の追肥は、生育状況を見て行います。
主な病害虫
●主な害虫
アブラムシ、キアゲハ、ヨトウムシ、センチュウ類
●主な病害
黒斑病、黒葉枯病、斑点病、軟腐病
左から上から アブラムシ / キアゲハ (2枚ともに 提供 :梶原敏宏氏)
ネコブセブセンチュウ被害
左から上から 黒葉枯病 / 黒斑病 (2枚ともに 提供 :梶原敏宏氏)
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