提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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家庭菜園

ニンジンの作り方(家庭菜園向け)

(2023年4月 施肥量等を修正)

栽培のポイント

●栽培時期に合わせた品種を選定します
●土づくり(深耕・砕土)は、入念に行います
●タネが細かいので、コート種子を使うとまきやすくなります
●発芽には時間がかかります。土が乾燥すると発芽しにくくなるので、時々かん水します

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コート種子(右写真) :タネを一定の大きさ、形状に加工したもの(左側が通常の種子)。

品種

春まき :彩誉、向陽二号、ゆうべに、恋むすめ、ベーターリッチ、あすべに五寸、Dr.カロテンなど
秋まき :愛紅、はまべに五寸、向陽二号、新黒田五寸、紅あかり、恋むすめ、ベーターリッチ、Dr.カロテンなど
ミニ品種:ピッコロ、ベビーキャロットなど

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栽培ごよみ

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 (中間地) 

畑の準備

ニンジンは地下部を収穫するため、なるべく深く土を耕します。

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 ※熔成リン肥のリン酸は土壌中に残るため、毎作施用する必要はありません。

タネまき

1条まきの場合は畦幅30cm、2条まきの場合は畦幅40~50cmに、支柱などで15~20cm間隔にすじを作り、1~2cm間隔で1粒ずつタネをまきます。
タネまき後に薄く土をかけ、土が乾いたらかん水します。
マルチ栽培をする場合は、畦を作って、15cm間隔に穴のあいたマルチを被覆し、その穴に4~5粒のタネをまき、土をかけます。





※夏まきニンジンの発芽について
夏まきニンジンは、暑さに弱く、発芽させることが難しいとされています。
とくに近年、猛暑日の増加等によって発芽をしない事例、また、発芽しても枯れてしまう事例が増えています。
そこで、上手に発芽させる方法をいくつか紹介します。

 ①梅雨が明けないうちの6月下旬から種をまきます
 ②早めに種をまいたら、鎮圧をやや強めにおこないます(覆土後にその上を歩く等)
 ③鎮圧後には、遮光ネットか敷きわらをします
 ④ミニ品種は極早生のため、高温期を避けた遅まきができます。

いずれの方法でも、播種後は十分にかん水し、発芽するまでかん水をつづけます。

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夏まきでの「遮光ネットの直がけ」。地温上昇と乾燥を防ぎ、発芽が安定する。

間引き

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追肥

2回目の間引き後に、条間や両肩に有機配合肥料(元肥の3分の1程度の量・窒素分で30g)をばらまき、土と軽く混ぜておきます。土が乾いたら、適宜かん水をします。
2回目の追肥は、生育状況を見て行います。

 

土寄せ

年明けに収穫する場合は、12月中旬に土寄せし、厳寒期に備えます。
地際部分で、ニンジンの肩が土から出ていると緑色になるので、軽く土をかけるようにします。

主な病害虫

●主な害虫
アブラムシ、キアゲハ、ヨトウムシ、センチュウ類
●主な病害
黒斑病、黒葉枯病、斑点病、軟腐病


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左から上から アブラムシ / キアゲハ (2枚ともに 提供 :梶原敏宏氏)

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ネコブセブセンチュウ被害

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左から上から 黒葉枯病 / 黒斑病 (2枚ともに 提供 :梶原敏宏氏)

▼その他の病害虫情報はこちら

収穫

収穫の目安は、三寸ニンジンで、播種後約90日、四寸ニンジンで約110日、五寸ニンジンで約120日が適期です。

ミニ情報

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