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【愛知県】露地野菜ほ場におけるほ場排水性の改善(令和5年度全国農業システム化研究会実証調査)

2023年08月21日

●実証機関: 豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課
●実証地域: 愛知県豊田市、みよし市
●実証品目: キャベツ、ハクサイ


●実証地域の状況
 豊田加茂地域では、大規模法人がキャベツ等露地野菜経営に取り組んでいますが、ほ場によっては十分な収量が得られておらず、増収を阻んでいる主な要因は、排水不良による湿害と考えられます。これまで暗渠等による排水性の改善に取り組んできましたが、明確な効果が確認できていない状況です。
 そこで、キャベツ、ハクサイ栽培ほ場における排水性改善の実証に取り組むこととしました。
 排水性改善と改善効果の検証を効果的・効率的にするため、熱赤外線カメラ搭載ドローンによる土壌水分状態の解析技術を利用します。実証の成果は、当地域並びに愛知県の排水性改善技術として普及を検討します。排水性の改善は施肥効率の向上につながり、みどりの食料システム戦略の推進にもなります。


●実証の概要
1.熱赤外線カメラ搭載ドローンによりほ場全体の土壌水分状態を解析し、結果を参考に排水性の改善方法を検討
2.レーザーレベラーによるほ場傾斜の修正、溝掘機による明渠の設置、サブソイラによる弾丸暗渠の設置による表面排水と地下排水を組み合わせた排水性改善


◯熱赤外線カメラ搭載ドローン
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熱赤外線画像から土壌表面温度を把握


○レーザーレベラー(豊田市ほ場)
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○溝堀機(みよし市ほ場)
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○サブソイラ(みよし市ほ場)
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●作業計画:2ほ場で実施
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