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南淡路のたまねぎ機械収穫の実演会を開催(兵庫県南あわじ市)

2021年06月16日

 兵庫県南あわじ市は日本有数のたまねぎ産地であり、これまで移植機や歩行型収穫機、拾い込み機などの機械導入が進められてきた。
 当地域では水稲+露地野菜作を前提とした30a未満の区画の圃場が多いため、機械化体系の導入にあたっては、作業効率の確認が重要となる。
 南淡路農業改良普及センターでは、令和元年度から全国農業システム化研究会実証調査事業により、ハイクリトラクタ等を活用した機械化一貫体系の確立に向け、以下のような機械化体系の検討を行っている。


・定植(4条移植機)
・中耕・追肥(ハイクリトラクタ+中耕機・施肥機)
・防除(ブームスプレーヤ)
・追肥(ハイクリトラクタ+施肥機)
・収穫(ハイクリトラクタ+茎葉処理機・デガー)
・拾込(鉄コン対応ピッカー)


 6月9日、現地実証圃場において、機械収穫の実演会が開催された。兵庫県立淡路農業技術センター、淡路県民局、JAあわじ島、生産者など、約25名の参加があった。


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当日は天候に恵まれる中、約25名の参加により実演会が開催された


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左 :鉄コン対応の乗用ピッカーによる拾込作業の実演
右 :ハイクリトラクタ+デガーによる乗用体系での収穫作業(中央)


2月18日には、中耕・追肥の実演会も開催した。


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左 :ハイクリトラクタ+中耕機・施肥機
右 :中耕・追肥作業の様子


 農業者の高齢化や後継者の減少によるタマネギの生産量減少が危惧される中、実証機械化体系は、今後、大規模専業農家や集落営農組織による栽培面積拡大につながることが期待される。(みんなの農業広場事務局、写真提供 :兵庫県淡路県民局南淡路農業改良普及センター


(参考)
ハイクリトラクタを活用したタマネギの乗用機械収穫体系の実演会を開催(兵庫県南あわじ市)