エダマメ日本一を目指して! エダマメ収穫機械現地検討会を開催(山形県高畠町)
2020年09月09日
エダマメの産地間競争が年々激化する中、山形県では日本一のエダマメ産地を目指した取り組みを推進している。置賜地域においても令和元年度には大型共同出荷施設が整備され、生産者の栽培誘導、面積拡大、作業機械の導入が進められているが、さらなる面積拡大を進めるには収穫作業の高能率化が課題となっている。そこで、山形県置賜総合支庁農業技術普及課では、令和2年度全国農業システム化研究会事業により、新型エマダメコンバインによる収穫作業の効率化を目指した現地実証調査に取り組むこととした。
実証するエマダメコンバインはクボタエダマメコンバイン(EDC1100-C)。現在開発中の機械であり、今後さらなる改良を重ね、2021年8月に発売を予定している。引抜き、搬送、脱莢、選別、収納を高能率かつ高精度で行う。実証調査では、慣行収穫機械と比較し、作業能率や収穫ロスなどの調査を行い、その導入効果を検証する。
8月28日、山形県高畠町の現地実証ほ場において、関係者によるエダマメコンバインの現地検討会が開催された。現地では、収穫の実演と実証調査データの収集を行った。
左 :実証調査の概要を説明する山形県農林水産部農業技術環境課の岡部野菜技術専門員
右 :猛暑の中、県内の普及指導員等約20名が集まり検討が行われた
左 :収穫適期を迎えたエダマメ。品種は「ゆかた娘」
右 :クボタエダマメコンバイン(EDC1100-C)はコンテナタイプとビーンタンクタイプがあるが、今回はコンテナタイプが供試された (動画を再生)
左 :コンテナに排出されたエダマメの莢。選別は良好であった
右 :エダマメコンバインによって引き抜き、脱莢されたエダマメ
左 :慣行の収穫機械でも収穫作業を行いデータの収集を行った (動画を再生)
右 :慣行の収穫機械で収穫を行った後のエダマメ。やや取りこぼしが目立つ
実証した機械は、慣行の機械よりも収穫速度が速く、莢の回収率は同等以上とみられる。山形県置賜農業技術普及課では、さらに収穫速度を上げた場合のデータも収集しており、今後、収穫作業の高能率化に向け、成績の取りまとめを行う予定となっている。(みんなの農業広場事務局)