水田圃場における加工用キャベツ安定生産のための排水対策作業を実施(富山県富山市)
2017年07月11日
6月23日、富山県富山市にある株式会社ファニーファームの水田圃場にて、全国農業システム化研究会事業による、加工用キャベツ安定生産のための排水対策作業が行われた。
本経営体では、穀作を中心に取り組んでいたが、所得向上を図るため、水田を利用した加工用キャベツの機械化栽培の確立を目指すこととした。しかしながら、当地域では、排水不良による単収・品質の低下が問題となっている。そこで本事業を活用し、安定生産技術の検討を行う。
試験区は以下の通り。
【実証圃場1】カットドレーンmini+サブソイラ区とサブソイラ区
実証圃場1では、2mおきにカットドレーンを入れ、全体にサブソイラを施工した。また、圃場の外周および境界にスクリューオーガで額縁明渠を作った。
スクリューオーガによる額縁明渠の施工 (クリックで動画を再生)
左上 :30~60馬力のトラクターで牽引することができるカットドレーンmini (クリックで動画を再生)
(当日は54馬力のトラクター使用)
右下 :サブソイラによる耕盤破砕 (クリックで動画を再生)
【実証圃場2】パラソイラ区と慣行区
実証圃場2では、実証圃場1と同様に圃場外周および区の境界に額縁明渠を施工し、実証区にはパラソイラをかけ、排水対策を施していない慣行区と排水性を比較する。
パラソイラで土を反転させずに圃場を改良し、排水性の向上をねらう (クリックで動画を再生)
当日は、日差しの強い快晴であったが、梅雨の時期を迎え、降雨後の圃場状態を観察していく予定だ。(みんなの農業広場事務局)