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傾斜圃場にテラス水路を設置:傾斜地の土壌流失対策技術の実証(青森県深浦町)

2013年08月12日

 青森県深浦町艫作(へなし)地区には大区画の傾斜圃場が多く、近年の集中豪雨による土壌流失が問題となっており、作物の生育の妨げとなるばかりか、河川や海を汚染する恐れもある。全国農業システム化研究会で対策方法の検討に取り組んでいるが、昨年度に引き続き、土壌流亡、作業時間、生育等の調査を行うことになっている。
 対象は、黄金崎農場(青森県深浦町)で、品目はニンジン(5ha)とダイコン(1ha)。

 7月16~19日は、7月上旬にニンジンが播種された圃場(3ha)において、測量調査、テラス水路の設置、牧草播種、観測機材と計測器の設置を行った。


●測量
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●テラス水路設置
 パワクロに装着した溝掘機で圃場の傾斜を考慮して、畝を横切るように水路を造成


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 :圃場を上からみたもの /  :下から圃場を見上げた


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低い方角へ流れ落ちる土砂を抑えるように積まれた土嚢


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テラス造成


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テラス完成


●牧草播種
 表面流出防止のため、集水路に牧草を播種


●観測準備
 集水溝を2カ所設け、それぞれに水量計を取り付け、観測の準備

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観測機器の設置作業


 梅雨期にもかかわらず晴れ間に恵まれ、無事設置等の作業を行った。続いて、8月6日から残る圃場でも同様の作業を行って、観測を続けることになっている。(みんなの農業広場)