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「国産粗飼料増産に向けた作業技術と経済性に関する実証調査」現地検討会(岩手県紫波町)

2008年11月14日

 全国農業システム化研究会「国産粗飼料増産に向けた作業技術と経済性に関する実証調査」の現地検討会が、平成20年10月28日、生産者・JA・関係団体(隣県を含む)・近隣市町村関係者・関連農機具メーカー職員、関係農業改良普及センター等計60名の参加のもと、岩手県紫波町片寄地区で開催された。

 当地域では、和牛繁殖雌牛の増頭に伴い、粗飼料の確保が課題となっている。また、飼養農家の大半は水稲との複合経営でもあり、転作田の有効活用も課題となっていた。

 そこで、耐湿性や単収がトウモロコシより高く、消化性と耐倒伏性に優れるソルガム(風高(東山交29号)の転作田での栽培を推進し、さらにその収穫に際しては、草丈3mを超える長大作物であり、作業が重労働であるとの欠点を解決するために、細断型ロールベーラを用いることとし、現地での実証を行ってきた。


細断型ロールベーラによるソルガムの収穫作業  放出されたロールと自走式ラッパ
 :細断型ロールベーラによるソルガムの収穫作業
 :放出されたロールと自走式ラッパ


 現地検討会は晴天のもと開催され、普及センター・試験研究機関、機械メーカーらの担当者が説明を行った後、機械による収穫作業を実演した。

 大型のソルガムが速やかに収穫・梱包される様子を目の当たりにした出席者らは、人力作業も不要であるとその有用性に大いに注目していた。


ラッピング作業中  作業の様子を見学する現地検討会参加者
 :ラッピング作業中
 :作業の様子を見学する現地検討会参加者


 当日データ収集した作業能率等については、今後とりまとめを行い、再度検討会を実施する。(岩手県中央農業改良普及センター滝沢駐在 中森忠義)


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