【福岡県】水田における土地利用型作物の生産効率向上に関する実証調査(令和4年度全国農業システム化研究会実証調査)
2022年08月26日
●実証機関: 福岡県福岡農林事務所北筑前普及指導センター
●実証地域: 福岡県福津市
●実証品目: 大豆
●実証地域の状況:
福津市は個別大規模農家の育成が進み、それら大規模農家が地域の水田農業を担っています。農家の高齢化に伴い、法人化した担い手への集積により、担い手の大豆作付面積が増加しており、播種作業等の適期作業の実施が難しくなっています。また、大豆の播種適期は7月上中旬の梅雨期に当たるため、特に近年は、長雨やまとまった降雨による播種遅延や、播種後の降雨による出芽不良・湿害が発生し、収量も低迷しています。
そこで、収益性の高い農業経営を実践するため、大豆の高速かつ効率的な機械化体系の導入による省力・低コスト、安定生産を目指すこととしました。昨年度実施した試験で課題となった点を改善し、播種精度・速度の向上、播種量の低減を図り、下記の課題を調査分析して普及提案を行うこととしました。
(1)大規模経営において、狭畦の高速汎用播種機の導入により、降雨後速やかに大豆を播種できる機械化体系を実証する。
(2)実証した機械化体系の経営メリット、収益性改善効果を調査し、規模拡大計画を検討する。
●実証の概要:
(1)大規模経営における高速汎用播種機の導入による省力・低コスト・経営発展効果の検討
(2)高速汎用播種機を用いた狭畦播種の作業効率と生育・収量・品質の検討
○自動操舵トラクタ+高速汎用播種機(自動操舵トラクタ(MR700)・高速汎用播種機(NTP-6))
○乗用管理機(BSA-951CE-1)+摘心機(EVDK-2200)
○ロボットコンバイン(WRH1200A2-2.1)
●作業計画:
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