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大豆・麦




大豆適期播種実施に向けた高速汎用施肥播種機の実演会を開催(滋賀県近江八幡市)

2022年07月11日

 大豆収量の安定化および多収化は、適期播種の実施と適切な圃場の準備が重要である。しかし、播種時期は梅雨と重なるため、播種前後の降雨により土中酸素濃度が低下し、湿害による発芽不良が起こる。また、根粒菌の着生阻害による栄養凋落や雑草発生の問題も生じる。そのため、排水性を高めることや、効率的な播種作業が求められている。
 そこで今年度は、スタブルカルチとバーチカルハローで排水性の高い圃場の準備と高速汎用施肥播種機による効率的な播種作業体系の確立を目指す。

 全国農業システム化研究会の実証農家である農事組合法人 加茂営農組合の実証圃において、6月17日にスタブルカルチで深耕20cm程度の耕起、27日にバーチカルハローで土壌表面砕土を行い、翌28日には、高速汎用施肥播種機(NTP-4AF)による播種作業の実演会を開催した。
 当日は天候にも恵まれ、県内普及関係者、JA関係者、資機材メーカー、生産者等約30名が見学に訪れ、播種作業の様子を見守った。


≪耕種概要≫
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実証調査の概要を説明する東近江農業農村振興事務所の大橋技師


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高速汎用施肥播種機と播種プレートについて説明をするアグリテクノサーチ株式会社の岡崎氏


 高速汎用施肥播種機は最速8km/hで播種作業ができるため、従来の播種速度1.5km/hに比べ、短時間で大面積の播種作業が可能となる。また、播種繰り出し部は高精度な播種プレートを採用しているため、欠株が少なく、高速点播が可能である。さらに、本実証ではジオサーフ(株)の自動操舵補助システムを取り付け、この後の中耕培土がスムーズに行えるかを併せて確認することとしている。


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自動操舵補助システムにより、後ろを確認しながらの作業が可能である


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播種作業の様子


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播種深は4~5cm程度で2粒播種


 準備・調整含め、30a圃場を40分程度で作業を終えることができた。
 播種量も実証区①で約6kg/10a、実証区②で約5kg/10aと概ね計画通りとなり、高速播種でも問題ないことが示された。
 7月以降の管理作業をしっかりと行い、11月の収穫後に最終的な評価を行う予定だ。(みんなの農業広場事務局)