【福岡県】水田における土地利用型作物の生産効率向上に関する実証調査(令和3年度全国農業システム化研究会実証調査)
2021年08月23日
●実証機関: 福岡県福岡農林事務所北筑前普及指導センター
●実証地域: 福岡県福津市
●実証品目: 大豆
●実証地域の状況:
福津市は個別大規模農家の育成が進み、それらの大規模農家が地域の水田農業を担っています。農家の高齢化により法人化した担い手への集積が進み、担い手の大豆作付面積が増加し、それに伴って、播種作業等の適期作業の実施が難しくなっています。また、大豆の播種適期は7月上中旬の梅雨期に当たるため、特に近年、長雨やまとまった降雨による播種遅延、さらに、播種後の降雨による出芽不良・湿害が発生し、収量も低迷しています。
そこで、収益性の高い農業経営を実践するため、大豆の高速かつ効率的な機械化体系の導入による省力・低コスト、安定生産をめざします。実証法人では、今まで導入実績のない高速機械化体系の技術実証に取り組み、以下の課題を調査分析して普及提案を行うこととします。
(1)大規模経営において、高速汎用播種機の導入により、降雨後速やかに大豆を播種できる機械化体系を実証する。
(2)狭畦播種や播種時の不耕起播種と除草剤を組み合わせた難防除雑草に対する総合防除法を検討する。
(3)実証した機械化体系の経営メリット、収益性改善効果を調査し、規模拡大計画を検討する。
●実証の概要:
(1)高速汎用播種機の導入による省力・低コスト・経営発展効果
(2)高速汎用播種機を用いた播種技術の作業効率と生育・収量・品質調査
(3)狭畦播種や播種時不耕起播種と除草剤を組み合わせた難防除雑草に対する防除効果
○GSトラクタ(SL600CGS)・高速汎用播種機(NTP-4、NTP-6)
○乗用管理機(KV2200W)・ディスク式中耕除草機(DC301)
●作業計画: