【鹿児島県】ロボット田植機の省力・作業人員削減効果の実証(令和5年度全国農業システム化研究会実証調査)
2024年03月18日
●実証機関: 鹿児島県農業開発総合センター園芸作物部農機研究室
●実証地域: 鹿児島県南さつま市
●実証品目: 水稲
●実証のねらい:
水稲栽培において、1戸あたりの栽培面積や栽培地域の受託作業が増加し、効率化が求められています。しかし、労働力や熟練作業者不足による作業精度、効率低下により作業時間増加が問題となっています。
これらの課題解決のため、田植え作業のロボット化により作業人員の削減や経験不足の労働者でも精度の高い作業が期待されていますが、現状では、ロボット田植機の効率的な使用方法などの情報が不足しています。
そこで、ロボット田植機の現場での運用状況と特性把握を行い、効率的な使用方法の検討を行うこととしました。
●実証の概要:
試験1 ロボット田植機(NW8SA)A(無人仕様)の現地稼働調査
(1)ロボット田植機の現地導入生産者ほ場において、作業性能や作業体系を明らかにする。
試験2 ロボット田植機と人力操作田植え機の作業比較調査
(1)ロボット田植機と既存の人力操作田植機の作業を比較し、作業性能を明らかにする。
(2)作業状況や人員の比較を行い、効率的な作業体系の検討を行う。
試験3 ロボット田植機による苗損失量低減効果
(1)ロボット田植機は、設定した植付け範囲に正確に移植できることから、捨て苗や潰れ苗を低減する効果がある。この苗損失低減効果について、調査を行う。
試験4 ロボット田植機の無人自動作業による燃料消費低減効果
(1)ロボット田植機は、無人走行時にはオペレータが乗車しないため、人力操作の田植機
と比較して燃料消費の低減が予測されるが、削減量などが不明であるため、無人での作業時とオペレータ乗車作業時の燃料消費量の調査を行う。
○ロボット田植機(NW8SA)A(無人仕様)
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