提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


農業のポータルサイト みんなの農業広場

MENU

稲作




【山形県】大規模稲作経営体におけるスマート農業技術導入による収益性向上効果の検証(令和3年度全国農業システム化研究会実証調査)

2021年08月05日

●実証機関: 山形県村山総合支庁産業経済部農業技術普及課
●実証地域: 山形県天童市
●実証品目: 水稲


●実証地域の状況
 大規模経営体の多くは、経営面積が拡大する中、技術力に差のある複数人の従事者による圃場管理が実情であり、圃場の状況に応じたきめ細かな肥培管理を行うことが難しくなりつつあります。地域の担い手となる大規模経営体では、後継者や従事者の経験不足から圃場内の地力差や気象条件に見合った肥培管理が困難となる場合があり、圃場内の生育量や収量・品質にバラツキが見られます。収益性を向上させるため、生産された良食味高品質米の有利販売や、資材の適正投入によるムダ削減の徹底に取り組もうとしており、これらの課題を解決できる経営改善方策が望まれています。

 そこで、大規模稲作経営体で、精密な生産管理を可能とするスマート農業機械を導入・活用し、均質で品質の高い米の生産を目指すこととしました。また、スマート農業機械を用いて生産管理情報を取得して、適切な生産管理を行うための課題を調査・分析し、経営体に対して、以下の提案を行うこととしました。

(1)大規模経営体における水稲生育の平準化に向けて、スマート農業機械を活用した生産管理法を実証する。
(2)スマート農業機械の活用による作業効率の改善効果を検討する。
(3)スマート農業機械導入メリットを総合的に検証し、さらなる規模拡大や収益性改善効果を検討する。


●実証の概要
(1)収量メッシュマップ作成と該当マップ解析に基づく精密な施肥管理機械の活用による高品質、均質な米生産
(2)スマート農業機械を用いた作業効率改善(田植、施肥、収穫の各作業)
(3)スマート農業機械活用による収益性改善効果


○食味・収量センサ付きメッシュマップコンバイン(DR6130S-PFQW-C


R3yamagata_image1.jpg


○可変施肥田植機(NAVIWEL NW8S-PF-GS)


R3yamagata_sys1.jpg


●作業計画
R3yamagata_schedule.jpg


▼全国農業システム化研究会 令和3年度実証課題一覧はこちら