【長野県】スマート農業技術による一貫体系構築のための実証調査(令和3年度全国農業システム化研究会実証調査)
2021年08月04日
●実証機関: 長野県長野農業農村支援センター
●実証地域: 長野県上水内郡飯綱町
●実証品目: 水稲
●実証地域の状況:
本地域では、水稲作の作業適期が限られるうえ、水利条件が恵まれていないため、水稲大規模経営体において春期の代かき・移植作業が競合しやすく、労働力の不足が規模拡大のボトルネックとなっています。また、本県は傾斜地小区画水田が多く、自動運転技術の省力効果の発揮は難しいと考えられていました。
しかし、県内のスマート農業技術の開発・実証プロジェクトにおいて、自動運転トラクタによる耕起及び代かき作業で大幅な作業効率向上が実証され、条件不利地域においても作業工程の工夫により自動運転技術を普及できる可能性が示されました。
そこで、長野県(中山間地)の標準的な小区画圃場において、自動運転田植機(以下無人機)及び慣行田植機(以下有人機)を協調させ、オペレータ及び補助者を含めて作業能率が最大となる作業工程を確立し、大規模経営体での実証を通じて、無人機を導入する最適な経営規模を評価することとしました。長野県では実証、導入されていない無人機の実用性を評価し、飯綱地域の稲作環境に合わせた作業体系を検討します。
●実証の概要:
自動運転田植機および慣行有人田植機の協調移植作業
○自動運転田植機(アグリロボ:NW8SA)
●作業計画:
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