水田輪作体系における耕盤修復技術の実証圃で田植作業を実施(鹿児島県大隅町)
2011年07月08日
田畑を輪換し水田を高度利用する場合、耕盤を破砕し排水対策を行うことで、高品質な畑作物、露地野菜を安定生産できると考えられている。
全国農業システム化研究会では、水田に復田する際の耕盤層再形成技術の確立を目指し、ブロックローテーションが行われている笠木原営農組合(鹿児島県曽於市大隅町)の大区画圃場で、昨年度より、セミクローラ型トラクタの耕盤修復性能の実証を行っている。
◆試験経過(平成22年度~)
22年4月14日 土壌調査
4月16日 耕盤破砕(プラソイラを使用)
5月~10月 サツマイモ栽培(農家慣行による)
11月~23年5月 キャベツ栽培(農家慣行による)
23年5月23日
キャベツ収穫後の圃場で、フレールモアと鋤込みロータによりキャベツの残渣が鋤込まれた。作業前には残渣の腐熟を進めるため、石灰窒素を10kg/10a散布した。
左上 :フレールモアと鋤き込みロータによる残渣処理 / 右下 :石灰窒素を散布
6月2日
畦塗り機により、仮畦畔を設置した。その後、カルチパッカによる鎮圧、ロータリによる耕耘を行った。
6月13、14、17日
代かきを3回実施。ウイングハローを装着したトラクタで行った。
◆6月21日に田植えを実施
前日からの降雨の中、8条田植機により、田植え、箱施薬、防除同時作業が行われた。
今後は、10月まで農家慣行による水稲栽培を行い、収穫後の10~11月に収量調査、土壌調査が行われる予定だ。(みんなの農業広場事務局)