平成23年度全国農業システム化研究会最終成績検討会を開催
2012年02月21日
平成23年度全国農業システム化研究会(主催:社団法人 全国農業改良普及支援協会)の実証調査事業である最終成績検討会が、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷にて2月14~15日の2日間、開催された。
農林水産省、各道府県の普及指導員、試験研究機関、本研究会に協力している農業資機材メーカー担当者など、約310名が参加した。
当研究会では、農政や現場の課題に対して、生産者、指導機関、メーカーが一体となって取り組み、解決策を探しながら、新しい作業技術の開発を中心に実証調査を行っている。
今年は昨年に引き続き、「農業経営の体質強化と発展を目指した実証~省力・低コスト・安定生産技術の確立~」のテーマを基に、全国各地で以下の課題について、実証調査を行った。
・セミクローラ型トラクタの作業性効果に関する実証調査
(水田輪作体系における耕盤修復技術等に関する実証調査)
・新規需要米(飼料用米、WCS用稲)の省力・低コスト・多収穫生産技術に関する実証調査
・水稲(主食用)の省力・低コスト・高品質生産技術に関する実証調査
・大豆の省力・低コスト・安定生産技術に関する実証調査
・野菜の省力・低コスト・安定生産技術に関する実証調査
・畦立同時施肥・施薬技術に関する実証調査
開会式、全体会議の後、鹿児島県農業開発総合センター 大隅支場 農機研究室 主任研究員 溜池氏より、「セミクローラ型トラクタの作業性効果に関する実証調査」の成績発表が行われた。
その後、4分科会に分かれ、各実証区の成績発表と、それに対する検討が行われた。各会場では、実証を担当した普及指導員から、今年度取り組んだ実証調査の成果と残された課題について、具体的なデータや映像を交えた発表があり、参加者は熱心に耳を傾けていた。東日本大震災など、農業に大きな影響を与えるできごとが多くあった今年度は、今後の日本の農業のためにと、今まで以上に熱のこもった検討会となった。