【京都府】重要病害虫対策に係わる生物農薬等の利活用に関する実証調査【万願寺トウガラシ(ハウス)】(令和5年度全国農業システム化研究会実証調査)
2023年08月15日
●実証機関: 京都府中丹東農業改良普及センター
●実証地域: ①京都府綾部市、②福知山市
●実証品目: 万願寺トウガラシ(ハウス土耕)
●調査の目的・ねらい:
実証地域の万願寺トウガラシ栽培において、令和3~4年度に天敵や循環扇などのIPM資材の導入を行った結果、微小害虫の発生抑制や病害の抑制について、慣行栽培と同等以上の効果が実証されました。しかし、病害については、発病自体を抑制することができませんでした。
そこで、天敵資材やその他IPM資材による害虫発生抑制効果を継続して調査するほか、他地域での防除効果を調査することとしました。
また、定期的な予防防除及び罹病部位の早期防除などによる病害防除効果を実証し、万願寺トウガラシに適した総合防除体系の確立をめざします。
●調査内容:
○生物的防除 ①②
・市販天敵(スワルスキー、タイリク)の放飼によるアザミウマ類、ハダニ類、ホコリダニ類防除
(※場合によりスパイデックスを追加放飼)
・天敵に影響のない農薬の使用による土着天敵の有効活用
○物理的防除
・赤色防虫ネットによるアザミウマ類防除 ①②
・循環扇による病害発生抑制 ①
○化学的防除
・天敵に影響のない薬剤を使用 ①②
・殺菌剤の定期的な予防防除(黒枯病対策)①
●調査項目:
・アザミウマ類、ハダニ類発生数及び天敵類定着頭数調査 ①②
調査方法:見取り調査(30株(2花、2葉/1株)/ハウス)
・ホコリダニ類被害葉調査 ①②
調査方法:見取り調査(30株(2上位葉1株)/ハウス)
・病害発生状況調査 ①
調査方法:目視による発生病害調査(30株/ハウス)
発病程度(日植防の調査法に概ね準ずる)
・ハウス内温湿度 ①
温湿度データロガー:1台/ハウス
温度データロガー:2台/ハウス
・経営評価 ①②
●作業計画:
●供試資材:
○サンサンネットクロスレッド®(赤色防虫ネット) ホームページ
○循環扇 (ボルナドファン 100V) ホームページ
○スワルスキー®(スワルスキーカブリダニ) ホームページ
○タイリク®(タイリクヒメハナカメムシ) ホームページ
○スパイデックス®(チリカブリダニ) ホームページ
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