「雪若丸」の収穫作業を実施(山形県大蔵村)
2025年10月07日
山形県最上総合支庁産業経済部農業技術普及課では、昨年度からペースト二段施肥付田植機を用いた実証調査を実施。「雪若丸」を供試品種として、生産性改善効果、ペーストチャージャーを活用した場合の軽労化評価や経営評価などの検証を行っている。
▼ペースト肥料を用いた二段施肥田植機実演会の開催(山形県大蔵村)
実証圃の構成
7月15日には、実証区・慣行区ともに窒素成分1.0kg/10aの流し込み追肥を実施
6月20日(移植後約1カ月)までは草丈・葉色等、慣行区の方が良好であったが、6月30日以降は逆転し、実証区が良好となった。9月9日時点の1穂籾数(粒/穂)は、慣行区66.8に対して実証区68.6。㎡当たり籾数は(粒/㎡)、慣行区34,200に対して実証区37,200と、実証区が良好であった。
9月11日に予定されていた実証圃の収穫実演会は、前日からの降雨のため翌12日に延期となった。慣行区については、11日午後にドローンを飛行させて、ダウンウォッシュ(下降気流)で稲に付着した水分を落とし、収穫作業を行った。
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AgriRoboコンバインDR6130Aによる収穫作業
(クリックで動画再生)
大雨による冠水で調査の中断を余儀なくされた昨年から一転、猛暑と水不足の中での米作りとなった今年だが、生育は良好であった。2月に開催される全国農業システム化研究会最終成績検討会での成績報告が待たれる。(みんなの農業広場事務局)


