平成27年度全国農業システム化研究会最終成績検討会を開催
2016年03月11日
2月16、17日、(一社)全国農業改良普及支援協会が主催する全国農業システム化研究会の最終成績検討会が、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で開催された。
今年は、農林水産省、各道府県の普及指導員、試験研究機関をはじめ、研究会に協力している農業資機材メーカー担当者、担当農家等、約330名の参加があった。
1日目の午前の部では、温暖化による高温障害や豪雨等の異常気象で農作物に深刻な影響が出るなか、将来の気象予測データを利用し、被害を可能な限り回避することができる、「早期警戒・栽培管理支援システム」について、中央農業総合研究センターの中川博視先生より講演が行われた。
参加者からは、「これまであまり考えていなかった新しい農業の形を知ることが出来た」、「このような話を聞く機会がなかったので役立った」等といった声が聞かれた。
早期警戒・栽培管理支援システムについて講演を行う、中央農業総合研究センター 情報利用研究領域 中川博視上席研究員
午後からは2日目にかけて、3つの分科会に分かれ、今年度の実証成果発表と、総合検討がおこなわれた。また、助言者からの情報提供もあり、こちらも盛況に終わった。(みんなの農業広場事務局)
平成27年度 実証調査内容
①水稲の省力・低コスト生産技術に関する実証調査
②大豆の収量・品質向上に関する実証調査
③野菜の安定生産技術に関する実証調査
④畦立同時施薬技術に関する実証調査
⑤半装軌式トラクタ(パワクロトラクタ)の作業性効果に関する実証調査
・半装軌式トラクタのプラウ適応技術に関する実証調査
・黒ボク土と南西諸島重粘土間の連絡試験
・小型トラクタによるサトウキビ管理技術に関する実証調査
・重粘土地帯における現地普及性調査
⑥ICT技術を活用した水稲の圃場管理システムの構築に関する実証調査