提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


(野菜と文化のフォーラム)野菜特性研究会「アスパラガスフォーラム」が開催される

2015年07月22日

 7月9日、野菜と文化のファーラムが主催する「有名野菜品種特性研究会」が、女子栄養大学松柏軒(東京都豊島区)で開催された。

 今回のテーマは「アスパラガス」。各種ビタミンやポリフェノールなどの機能性成分を含む緑黄色野菜であり、和洋中を問わず広く利用される野菜のひとつだ。


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講演1「日本と海外におけるアスパラガスの栽培と消費の歴史」
浦上敦子氏((国)農研機構 野菜茶業研究所つくば野菜研究拠点 野菜生産技術研究領域 主任研究員)

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 国内・海外のアスパラガスの現状や歴史を講演。「日本人口1人当たりのアスパラガス年間消費量は、世界と比べるとまだまだ低く、伸びる余地がある。多方面から消費拡大を振興してほしい」と語った。


講演2「福島県におけるアスパラガス栽培の現状と今後の課題」
藤田祐子氏(福島県会津農林事務所 喜多方農業普及所経営支援課 主査)

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 生産者と接する立場から、福島県内のアスパラガスの動向を紹介。生産者の高齢化、圃場の経年劣化などで作付面積は減少傾向にあるものの、生食用ホワイトアスパラガスの生産やハウス栽培作型導入など、新たな取り組みが進んでいるとのこと。


講演3 「アスパラガスの流通・消費の現状と今後の展望」
横山勇氏(東京青果(株)野菜第1事業部 副部長)

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 市場から見たアスパラガスの販売メリットや、産地顧客との取り組みなどを説明した。
 ここ数年産地が全国に分布し、消費者も年間を通じてアスパラガスに接する機会が増えた一方で、市場と生産者の隔たりも見え、「旬を過ぎ、色の薄い夏芽は売りづらい販売側と、圃場管理の過程で収穫できる夏芽を高く売りたい生産者側、両者のギャップ解消が課題」と語った。


 また、協賛会社が自慢のアスパラガスを出展、各品種の紹介や試食も行われた。
 協賛企業の出展は以下のとおり。
 ●(株)サカタのタネ 「ウェルカム」
 ●パイオニアエコサイエンス(株) 「ゼンユウヨーデル」
 ●渡辺農事(株) 「パープルタワー」
 ●タキイ種苗(株) 「シャワー」(種子のみ)

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 その後の総合討議では、

「最近話題のケルセチンを多く含むことをもっと広めるべき」
「ほかの野菜に比べるとどうしても高い」
「露地栽培アスパラガスは病気に弱く、ズッキーニに転作する農家も多い」
「消費を伸ばすなら輸入の強化も考えるべきではないか」
「脇役のアスパラガスだからこそ、もっと料理からの提案があってもいいのでは」

など、活発な意見が交わされた。(みんなの農業広場事務局)