提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


前田牧場に行ってきます!

2010年03月23日

~ホルスタイン肥育牛2500頭と、豊かな大地から生まれる米と野菜たち~


 東北新幹線那須塩原駅で下車。(株)前田牧場の竹原智恵子さんが、迎えてくれた。三月も半ばというのに、うっすらと雪をかぶった那須の山々を背に、栃木県大田原市に向かう。

 (株)前田牧場は、市内3カ所にある牛舎でホルスタイン(オス)2500頭を肥育するほか、米を作り、農場では野菜を作り、餅やレトルトカレー、きな粉といった加工品の販売や、牛肉直売とカフェ経営も行っている。


  


 案内をしてくれる竹原智恵子さんは前田昭社長の長女で、同牧場の専務である。

私: 「牧場なのに、牛以外の農産物や加工品がたくさんありますね」
竹: 「牛が2500頭ですから、堆肥がたくさん作られます。評判がよく販売もしていますが、これを自分たちで使わない手はない。ということで、米23ha、畑作12haも経営しています。牧場が米を作っているとは思われず、牧場が米を納入? と取引先に驚かれたことがあります」

私: 「堆肥に特徴があるそうですが」
竹: 「杉バーク牛ふん堆肥と呼んでいます。バークは、樹皮です。製材時に出ますが、産業廃棄物扱いなのです。引き取ってから細かく砕きます。いい香りでしょう? 牛舎に敷くと、牛が喜んで顔をすりつけています。ふん尿の臭いもほとんどしなくなって、牛舎の環境にもよいのです。ふん尿を吸収させたら、牛舎から出して発酵熟成させます。畑に入れると、野菜の味が格段に違いますよ。リピーターが大勢います」


  


私: 「畑は12haですか! 広いですね。どんな作物を作っていますか」
竹: 「今(3月)収穫しているのは、ハウスイチゴだけですが、これからブロッコリ、アスパラガス、黒大豆、サトイモ、サツマイモ、唐辛子、ニンニク等を作ります」

私: 「大量の農産物は、どのように売っているのですか」
竹: 「業務用が多いですね。病院や学校のほか、いろいろな取引先があります。小売店でも販売されていますよ。偶然食べたブロッコリーの味に驚き、この野菜を売りたいと社長さんから連絡があって、取引が始まったこともあります。宅配もしています」


  


私: 「ファーマーズカフェで、いちごランチをいただきました。焼きカレーにサラダ、とてもおいしい! 黒大豆もイチゴも使われていました。デザートもしゃれていておいしかったです」
竹: 「ミートショップとファーマーズカフェは、地元の方に、地元の農畜産物を食べていただきたくて始めました。ホルスタインの雄は赤みが多く、あっさりとしていますよ。注文を受けてから切り分けています。手作りハンバーグも人気です。金~日の週3日の営業です」「ファーマーズカフェでは、牧場の牛肉、農場で穫れた米や野菜をできるだけ使って、食事を提供しています。デザートは手作りにこだわり、今の季節はイチゴを使っています。」


 社長であるお父様、前田昭さんにも登場いただきました。

社長: 「今年は農作業体験の受け入れを始めます。ゴマや落花生のように、収穫物からは想像がむつかしいような実り方をする野菜を作って、来る人を驚かせようと思っています(笑)。機能性のある農畜産物に注目しています。唐辛子は300種類以上あるのですよ。知っていました? ホットバナナとか、トマトピーマンとか・・・」と、楽しい話が続きます。続きは、ぜひ農場でお聞きください!


●前田牧場 ホームページ  
●竹原智恵子さんインタビュー
 「何でもやってみよう! で起業を展開 牛肉の直売とカフェの経営を楽しむ」はこちら  

 前田牧場ブログが近日公開されます、お楽しみに!(水越園子 2010年3月16日取材)