提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


新潟クボタ大豆研究会中間検討会を開催

2009年08月19日

 (株)新潟クボタは今年「大豆300Aプロジェクト」を進めている。8月8日(土)、新発田、長岡、上越の県内三カ所に設けられた県の普及展示圃での生育状況について、中間検討会が開かれた。会場の県央地域地場産業振興センター(新潟県三条市)には、大豆研究会会員(生産者)を中心に、協力メーカー、関係者等約300名が集まった。


開会の挨拶をする吉田至夫(株)新潟クボタ社長   
左 :開会の挨拶をする吉田至夫(株)新潟クボタ社長 / 右 :会場には約100名が集まる


 検討会の概要は以下の通り。

1)「新発田・長岡・上越における普及展示圃の生育経過について」 
 新潟県農林水産部経営普及課の鈴木信副参事(写真右)が講演した。

鈴木信氏(新潟県農林水産部経営普及課信副参事)

●新発田地区
5月末に耕耘畝立て同時播種を行った。砕土状態が良く、土壌水分も適度で発芽揃い良く、生育順調。むしろ旺盛過ぎ、倒伏に注意したい。基幹防除も徹底したい。また、例年と違って今年は天候に合わせた水分管理が必要か。

●長岡地区
播種前にスタブルカルチ、バーチカルハローによる混和・耕起、表層の砕土を行ったので砕土率高い。播種は1粒点播。7月20日現在、葉齢15で順調。分枝数は2.2でやや少ないが、イネ科雑草の影響か。今後の管理は新発田地区に同じ。

●上越地区
重粘土圃場のため、慣行の2倍の密度で弾丸暗渠を施工した。地下水位の低下が見られ、砕土率が高まり、根群の発達が極めて良い。今後の管理は新発田地区に同じ。


 また、収穫に向けて、大豆しわ粒の発生軽減技術が紹介された。ちりめんじわ粒軽減には、1)畝立て同時播種、2)シグモイド方被覆尿素肥料の使用が有効で、亀甲しわ粒には早めの収穫での対応がよい、との話があった。また、収穫適期判断に有効な、子実水分の簡易測定計の紹介もあった。


2)「生育状況に応じた高品質・多収生産のための技術」
有原丈二氏((株)クボタ機械営業本部技術顧問) (株)クボタ機械営業本部の有原丈二技術顧問(写真右)が講演した。

 大豆栽培のポイントのひとつは、発芽時の排水。各展示圃は、それぞれ対策をおこなった上、今年は生育初期にかけて晴天が多く、降雨も少なく、発芽とその後の生育は順調であった。
 7月以降は雨が多く、日照不足もあり生育状況はやや軟弱だが、今後の日照の回復により、排水対策を中心とした機械化一貫体系による展示圃の成果が、大いに期待される。


3)新潟大豆300A達成にむけて
 各展示圃の代表者3名をパネラーに、ディスカッションがおこなわれた。各展示圃の状況は以下の通り。

●金塚生産組合(新発田市) 竹内要司氏:
大豆を作って15年。例年6月の播種を、今年は5月25日に耕耘同時畝立て播種により実施した。今までにない良い生育がみられる。特に根の張りが違う。

●堺町生産組合(長岡市) 長谷川氏:
アップカットロータリを使ったが、初期生育が違う。初期生育の大切さを実感している。現在は早めの除草を心がけている。広面積のため適期作業がむつかしいが、できるだけ適期作業に励みたい。

●島田生産組合(上越市) 渡邉勝利氏:
今年は雨がちなのに生育良く、根粒も良くついている。今後は倒伏、雑草に注意し、収穫に臨みたい。(20年度全国豆類経営改善共励会北陸農政局長賞受賞。収量280kg/10a、2等以上96%の実績)


ディスカッションでは会場が盛り上がった  三人のパネラー
左 :ディスカッションでは会場が盛り上がった / 右 :三人のパネラー


大豆300Aプロジェクトの展示  機械説明の様子
左 :大豆300Aプロジェクトの展示 / 右 :機械説明の様子


 また、会場には、防除、収穫、乾燥調製用作業機(機械)が展示され、協力メーカーによる説明と実演が行われた。(みんなの農業広場事務局)