提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


【クボタeプロジェクトレポート】「種蒔く人々大交流会」でなたねを播種(新潟県小千谷市)

2008年09月12日

 新潟県小千谷市山本山高原で、9月9日(火)、「種蒔く人々大交流会」がおこなわれ、新潟県内外から130名を超える人々が集まった。午前中は参加者によるなたねの播種作業、午後は機械による播種と震災被災地の視察巡回がおこなわれた。
 主催は、おぢや復興ネットワークと、NPO法人スローライフ小千谷。


 スローライフ小千谷の菜の花プロジェクト ※1 は、今年で3年目になる。山本山高原にある牧場跡約3haに、毎年なたねを蒔いてきた。5月には、あたり一面、黄色い花に覆われて見事な眺めとなり、地域の名所になりつつある。

  山本山圃場  

 また、今年は (株)クボタのクボタeプロジェクト(バイオ燃料用作物栽培支援)の支援対象となった。


 当日は、開会式に続いて手蒔き作業を開始。耕された圃場を、一人目が適当な歩幅で歩いていき、二人目は足型に3粒ずつなたねを蒔く。箒を持った三人目が土をかぶせながら追っていく。

 地元の川井小学校の全校21名が遠足で、また、塩殿小学校の5、6年生7名が体験学習で訪れ、小さな指で細かい種をつまんでは、丁寧に種まきをしていた。

小学生が種まき  大人も負けずに種まき  


 また、新潟県総合生協関係者や消費者、地元自治体や県の関係者、復興支援が縁で交流をしている東京池袋の東京よさこい ふくろ祭り協議会のメンバー、総合長岡科学技術大学の学生など、多彩な参加者が作業をおこなった。


 スローライフ小千谷の長谷川均事務局長は、「山本山高原に菜の花畑を! という思いでやってきた。毎年大勢の参加を得られてうれしい。このプロジェクトでは、なたねを植えて咲かせ、ナタネ油を作るだけでなく、震災後のボランティア活動を通じて得た、人と人との絆、人間の温かさを再確認することができた。これを地域の元気につなげていきたい」と話した。

  集合写真


 山本山圃場の近くに、小千谷市が運営する、おぢやクラインガルテンふれあいの里がある。
「農村の良さを都市の人に知ってもらう」目的で、耕作放棄が目立つ農地約12haを整備して、2007年4月にオープンした。信濃川を眼下に見下ろし、魚沼の山々が美しい、高台に広がる30区画の滞在型農園と日帰り型農園84区画がある。

 市と町内の有志が参加する管理組合が運営管理し、使用者への農業指導や、こまめにさまざまなイベントをおこなって、利用者と地元の人々との交流を試みている。


 今年4月から滞在型農園を利用している、埼玉県所沢市の那須さんご夫妻は、「知人から聞き、訪れて一回で気に入りました。定年退職前からこういう生活がしたいと思っていました。景色が良く、農業指導の方のお陰で農作業を楽しみ、また、地元の方は親切に接してくれるし、買い物の便もよく、いいことずくめです。春には山菜採りも楽しみました。できるだけ長く、利用したいですね」と話してくれた。(みんなの農業広場事務局)


おぢやクラインガルテンふれあいの里  おぢやクラインガルテンふれあいの里
写真 :おぢやクラインガルテンふれあいの里


※1 スローライフ小千谷の菜の花プロジェクト
 「転作田に菜の花を植え、ナタネを収穫し、搾油してナタネ油に。地域で使ったその油を回収し、BDF(バイオディーゼル燃料)にリサイクルする」循環型社会をめざし、NPO法人スローライフ小千谷が始めたのが、なたねの栽培だ。現在、小千谷市内の耕作放棄地3.5haでなたねを栽培している。収穫、乾燥して搾油し、ナタネ油にする。年内には、今年収穫したナタネから200ℓに近い菜種油が取れると期待されている。


菜の花に覆われた牧場跡(提供:和田清一氏)  昨年の菜種油
写真 左:菜の花に覆われた牧場跡(提供:和田清一氏) / 右:昨年の菜種油


NPO法人スローライフ小千谷  
おぢやクラインガルテンふれあいの里