提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


「平成20年度全国大豆現地検討会」を開催(新潟県上越市)

2008年08月11日

 8月5日、「平成20年度全国大豆現地検討会」が新潟県上越市で開催され、大豆生産者をはじめ関係者約200名が参加した。

 今回の検討会は、(社)全国農業改良普及支援協会と北陸大豆振興協議会(事務局:北陸農政局)の共催により、特に北陸地域で研究・開発が進んでいる、「耕うん同時畝立て播種技術」をはじめとした大豆生産技術を、広く生産者や関係機関等に紹介する目的で開催された。


(1)大豆播種機の実演展示

 1)アップカットロータリーによる耕うん同時畝立て播種技術の実演、2)ツーウェイローターによる耕うん・施肥・播種同時作業技術の実演、3)大豆専用ロータリー「お凸っぁん」による畝立同時播種技術の実演を行った。

実演ほ場の様子  アップカットロータリーによる耕うん同時畝立て播種の実演
写真 左:実演ほ場の様子 / 右:アップカットロータリーによる耕うん同時畝立て播種の実演


 耕うん同時畝立て播種技術は、1)土塊が細かくなるアップカットロータリーの導入による発芽安定、2)耕うんと播種の同時作業による作業能率の向上、3)畝立て栽培で湿害を回避することによる安定発芽・生育促進などを実現する技術。特に北陸地域では、排水不良な土壌、播種時期の降雨などの問題を回避できる技術として注目されている。

 参加者らは実際に耕うん同時畝立て処理をされた土を触って、土塊の細かさや畝の高さを確認していた。


(2)新技術導入農家の取組紹介

 耕うん同時畝立て播種技術を実際に取り入れている島田生産組合を訪れ、渡邉代表から栽培概要と導入効果についての報告があった。

 従来の6行程が1行程に省力化され、オペレーターの確保が容易になる、雨が降っても作業再開が容易になるなどの作業性に関する効果のほか、労働時間短縮による経費削減や収量・品質の向上などの経営効果についても説明があった。参加した生産者からは熱心に質問が投げかけられていた。

島田生産組合のほ場  ほ場見学の様子
写真 左:島田生産組合のほ場 / 右:ほ場見学の様子


(3)室内検討会

ユートピアくびき希望館の多目的ホールにおいて、以下の講演と総合討議を行った。

1)大豆の同時畝立て播種作業技術について(中央農業研究センター北陸研究センター 細川チーム長)
2)北陸地域の気象・土壌特性を踏まえた大豆生育の改善に向けて(中央農業研究センター北陸研究センター 大野主任研究員)
3)北陸における大豆しわ粒の発生の現状と対策について(中央農業研究センター北陸研究センター 田渕上席研究員)

田渕上席研究員による講演  総合討議
写真 左:田渕上席研究員による講演 / 右:総合討議


それぞれ具体的なデータや仕組みを解説することで、その効果や対策について、理解を深めることができた。(みんなの農業広場事務局)