提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


クボタ夢農業「イノベーションイベント」 水稲鉄コーティング直播栽培講演会を開催

2007年08月08日

 8月2~3日、梅雨明け直後の米どころ新潟県で、株式会社クボタが主催する、クボタ夢農業「イノベーションイベント」水稲鉄コーティング直播栽培講演会現地圃場視察が行われた(開催要領はこちら)。

講演会会場(於:新潟テルサ)


 2日の講演会には農業者、主催者、JA、普及関係者など県内外から約1000名が集まり、この技術の研究開発を進めてきた、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の研究者が講演をおこなった。

 質疑応答では、鳥害を防ぐのに有効な鉄コーティングの厚さや、コーティング後の種籾の保管方法等について、会場から活発な質問が相次いだ。


 3日の圃場視察には、県外からの参加者を中心に約150名が参加し、新潟市周辺の3ヵ所の圃場で稲の生育状況等を確認した。

内山公さんの圃場で育つ鉄コーティング直播稲


 北蒲原郡聖籠町にある(有)次第浜営農集団の圃場では、稲作部門担当の宮下さんが取り組みの経過等を説明。カルパーコーティングで3回失敗した後、鉄コーティング直播67aで慣行並の収量を確保している、今後集積が進む農地では、鉄コーティング直播をおこなっていきたいと話した。


 新発田市の内山公さんの圃場では、3年目で60aを作る。播種量は10a当たり3kg(乾籾換算)、発芽率も良く、今年は除草もうまくでき、順調。種子:鉄粉は1:0.5。

 収量は移植栽培に比べてやや減るが、管理作業の手間が大幅に簡素化できる上、鳥害はほぼなくなった。今後も鉄コーティング直播を続けていきたい、とのこと。

 
 新潟県内では、平成17年度0.6ha、18年度3.3ha、今年度は27.9haと、鉄コーティング直播面積が着実に伸びている。また、導入メリットとしては、1)鳥害に強く、2)低コスト、3)環境負荷を軽減、の3つがあげられる。

圃場を前にして、説明会   直播稲の根の様子

 
 見学に来た農業者、関係者からは、「機械化技術体系としてより確立させてほしい」「肥料や農薬についても技術の中に取り込んだ形で体系化されれば、自分も取り組みたい」などの声が聞かれた。今後の技術の改良と定着に、注目が集まりそうだ。(みんなの農業広場事務局)

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