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(全国農業改良普及支援協会)JGAP指導員基礎研修(宿泊実践研修)を開催

2018年6月11日

 (一社)全国農業改良普及支援協会は、5月16~18日の3日間、静岡県伊豆の国市の(一社)MOA自然農法文化事業団 大仁農場及びMOA研修センターにて、JGAP指導員資格を取得するための研修を開催した。
 通常の指導員基礎研修は、座学のみの2日間コースであるが、実際に農業現場を見たことがない受講者がいることや、座学だけでは指導方法などがイメージしづらい、実地研修を行ってほしい、という要望が多く寄せられたことから、通常の座学に加え現地の圃場での体験を加えた研修会を行った。


 実地研修で利用したMOA大仁農場は、昭和57年に自然農法農場として開場し、面積は130ha(山林、施設含む)を有する。平成29年10月には、いち早くASIAGAPの認証取得。GAPの実地研修の場としては最適である上に、研修施設提供、農場での説明など、職員及び農場スタッフの全面的協力のもと、今回の宿泊研修が実現した。
 MOA自然農法文化事業団の基本理念は、大自然の摂理を尊重し、自然農法を実践することにある。そのため、農薬は使用されておらず、農薬倉庫がない。今回、研修センター内に良い例、悪い例をモデル的に展示した農薬倉庫(農薬・肥料などはカラの容器、包装を展示)を設けるなど、リアル感のある模擬研修に努めた。


 初日は、JGAPの基礎を学んだ後、農場担当者からMOA大仁農場の概要の説明があった。かんしょ、さといも、にんじん、だいこん、ねぎの5品目がASIAGAPの認証を受けており、土壌条件などのデータを参考に、適地適作で栽培が行われている。


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左 :古民家にてJGAPの基礎を学ぶ / 右 :MOA大仁農場の視察


 2日目は指導員研修の中心となる項目について、農薬の取り扱い方やリスク評価など、グループワークも交えながら座学研修を行った。
 終盤には、座学研修で学んだことを思い起こしながら、農薬倉庫の改善方法について受講者同士で確認しあった。座学で理解したつもりでも、実際に目の前にすると、チェックの仕方が分からず、戸惑っている受講者も見られた。


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左 :悪い例をどのように改善指導すべきか実地研修で学んだ
右 :今研修用に設けたモデル農薬倉庫


 最終日は、JGAP指導員としての心構えや指導の際の重要項目、勘所を学び、午後からMOA大仁農場で実際に使用している出荷場や資材置き場などでチェックリストと照らし合わせながら研修を行った。3日目となり、受講者からも、より積極的な質問や提案が出された。


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左 :資材置き場はGAPにのっとり、きれいに整理されていた
右 :出荷場で熱心に説明を聞く受講者

 

 座学研修では得がたい知識を学ぶことができ、自信がついた、今回のような実地研修は大いに参考になるとの声もきかれるなど、座学研修+実地研修への高い期待を感じる3日間となった。今後も機会を見て実施していきたい。(GAP研修部)