提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


郷土の味「とふめし」をはじめ、地域の食材を使った加工品を提供。地域の味を伝えたい

2015年03月25日

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森本淑子さん(左から3番目、兵庫県篠山市 コミュニティキッチン結良里代表 )


 篠山市大山地区にある「コミュニティキッチン結良里(ゆらり)」の前身は、平成12年頃、月に1回弁当を作って通所介護施設に届ける有志の活動から始まった。そのメンバーが「コミュニティキッチン結良里」を結成。JA合併で空いた施設を利用して厨房を作り、食品の製造と販売(直売と喫茶/食堂)を始め、現在に至っている。

 平成17年から3年間、村おこし事業による支援を受けた後は、「独り立ちしなさいと促され、私が代表になりました」と話すのは、森本淑子さん。


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 活動の中心は、弁当や総菜の製造と販売である。JA丹波ささやまの直売所「味土里館」には、毎日、弁当40食を届ける。注文を受けて配達もしている。ささやま味まつり(毎年9月)では3日間100食ずつ、10月末の地域のイベントでは500食の注文がある。大量注文がある日は、メンバーは朝4時起きだという。

 「結良里」の勤務時間は、朝6時半~11時くらいまで、15~16人のメンバーが交代で4~5人ずつ働く(月水祝休)。喫茶部門(11時~16時)は、2人が担当する。


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 喫茶のランチタイムに提供される人気の「とふめし」は、この地区に長く伝えられてきた郷土料理で、根強い人気がある。古くは神戸市灘の酒蔵へ出稼ぎに行く丹波杜氏が携行したとか、地区の長安寺で行われた講の供物だったなどと言われ、今は行政も伝え守っていくため世に出そうと後押しして、地域で大切にされている味である。


201503_morimoto_99.jpg 「とふめし」に欠かせない豆腐は、かつて自分が作ったダイズを使って女性たちが内職で作っていたというが、今は専ら仕入れに頼る。食堂では「とふめし」を鍋で炊いてお客さんに食べてもらうが、大半はレトルトパック(3カ月保存可能)にして取り扱う。とふめしのほかには、地元特産の黒豆のきなこを使ったクッキー、抹茶のクッキーも人気である。


 「(喫茶には)地元の人も食べに来ますが、観光客が多いですね。近くのお寺に紅葉刈りなどに来る人たちです」「とふめしのほかにクッキー等のお菓子も作っています。原価も考えないといけないですが、仕入れで工夫をして皆さんに喜んでいただける値段でがんばっています」「稼ぎの中心は弁当です。でも、それだけじゃない。結良里を地域のコミュニティの場として生かすのが、私たちの使命なんです」と森本さんは話してくれた。(水越園子 平成26年10月23日取材 協力:兵庫県丹波県民局丹波農業改良普及センター)


コミュニティキッチン結良里 ホームページ
兵庫県篠山市大山新98
TEL :079-596-0052