提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


【三重県伊勢市】KSASを使って調査をしています

2016年03月01日

三重県伊勢市の取り組み(平成27、28年度)

ICT(KSAS)の実証調査について

全国農業システム化研究会では、平成26年度から、ICT技術(KSAS)の活用により、大規模稲作経営体における新たな経営支援システムを構築し、圃場管理の効率化や蓄積データを活用し、これら大規模経営支援システムの構築と経営改善への有効活用方策に関する検討を行っています。
ここでは、三重県の実証内容について紹介します。

実証地域およびテーマ

●担当普及指導センター :三重県 中央農業改良普及センター
●実証農家 :(有)トラストファーム小俣 (三重県伊勢市小俣町)
●テーマ  :「大規模経営体へのICT導入による経営改善効果とICTを核とした営農支援手法の検討」

調査の目的とねらい

●技術を取り上げた理由
 旧小俣町内では、高齢化等によってこれまで地域の農地を支えてきた受託農家が減少し、実証農家(法人)への農地集積が進み、経営圃場数が500筆を超えている。
 このため、同社では、圃場データの管理を念頭にKSASを導入した。平成27年水稲から運用を開始し、同システムの基本機能である圃場データ管理および作業管理から利用している。
 実証事業を行うにあたり、同社では、取組みを通じてメーカーや普及センターなどの協力も得てKSASの有効な活用方法を見つけたいとの意向である。また、食味測定コンバインの検証とそのデータを使った次年度への作付け計画とその効果検証には、水稲連作の圃場ブロックが確保できることが望ましい。今回実証圃場を設置した湯田地区は、湿田地帯で麦・大豆等畑作物の栽培に適さないため、水稲連作となっており、主食用「コシヒカリ」と飼料用米「みえのえみ」を作付している。

●目的
三重県内では水田経営の大規模化が進んでいるが、規模拡大に伴い管理が困難となり収量、品質などが不安定化する傾向が見られる。一方で、担い手の高齢化などにより集積が進む方向にあり、拡大意向をもつ経営者は多い。グローバル化などの観点からも大規模経営における効率的な管理手法の確立が不可欠である。
そこで、ICTを活用した高度管理技術の有効性を検証し、収量品質の安定化と経営の効率化をめざす。また、ICTにより収集された情報の有効活用方法について、今後の可能性も含めて検証する。

●平成27年度、平成28年度
①ほ場毎の収量・食味に基づく施肥設計、栽培計画により、収量・食味を向上させる。
②ICTデータを活用した大規模経営における栽培設計手法を確立する。
③営農システム(モバイル端末、ほ場管理等)の有効性について検証する。
④ICT、クラウドサービスを核とした営農支援手法について可能性を検証する。

耕種概要

●品種 :コシヒカリ
●作型 :早期栽培

●圃場全体図
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調査内容

●平成27年度
ICT導入による経営の実態把握
・栽培管理状況調査
・生育調査(最高分げつ期)
・収量・品質調査
・土壌分析
・コスト分析
・改善策の検討
※主に圃場単位での調査(10筆程度)

●平成28年度
①ICT導入による施肥設計立案手法の検証
・平成27年度生育調査および土壌診断結果による施肥設計
・KSAS対応施肥田植機の施肥量調査(実測と設定値比較)
・生育調査、土壌分析
・収量・品質調査(実測とPFコンバインによる値を比較)
②ICTデータを活用した大規模経営における栽培管理方法の検証
・雑草の発生状況に応じた圃場ごとの雑草管理方法の検討
③営農支援システム(モバイル端末、ほ場管理等)の有効性について検証
・圃場管理日誌、メモ等の活用方法の検討
・意見意向聴取(労務管理、労働安全等の視点)
④ICT、クラウドサービスを核とした営農支援手法の可能性について検討
⑤PFコンバインの小麦作における有効性の検証
・圃場ごとの収量等のデータ収集
(実測とPFコンバインによる値を比較)
・成熟期調査・土壌分析
収量等のデータと土壌分析結果から、収量差の要因を検討する

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