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blog_hukyu_furuse_f.jpg島根県
古瀬 太

時代はシリーズ第3弾! 時代は”お米”

2009.10. 9

 畜産農家での飼料(餌)価格高騰対策の第3弾として、今回紹介するものは、日本人の主食である”お米”です。
 お米と言っても、利用の仕方は様々です。食べるために栽培した米の副産物である”稲ワラ”に加え、最近では、WCS(ホールクロップサイレージ)用イネや飼料用米の栽培が盛んに行われるようになりました。

 現在、日本では米の生産調整が行われています。本来、米を作ってきた水田で、米以外の様々な作物が栽培されていますが、WCS用イネや飼料用米の栽培には、大きなメリットがあります。それは、稲作の機械がそのまま使えることです。


天候を心配しながら、フェリーに乗船。隠岐の島影が見えて来たところです  収穫調製研修会の様子。実証圃担当農家から説明を受けました
左 :天候を心配しながら、フェリーに乗船。隠岐の島影が見えて来たところです
右 :収穫調製研修会の様子。実証圃担当農家から説明を受けました


 隠岐諸島は、古くから放牧を中心とした繁殖牛経営が盛んな地域ですが、離島のため、購入飼料価格は本土よりも幾分高くなってしまいます。そこで、今まで栽培されたことがないWCS用イネの実証圃を隠岐の島町に設置し、収穫調製の研修会を実施しました。
 研修会に参加された繁殖農家からは、大きな期待の声が聞かれました。


後継者である娘さんも指導を受けながら収穫機で実演  実証圃担当農家が考案したクレーンを利用したベールクリッパー
左 :後継者である娘さんも指導を受けながら収穫機で実演
右 :実証圃担当農家が考案したクレーンを利用したベールクリッパー


 餌の大半を輸入穀物に頼っているため、日本の畜産物の国内自給率は低いのですが、今後はいろいろな場面で、お米を食べさせた畜産物にお目にかかれるようになると思います。


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古瀬 太

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及グループで、主に乳用牛を担当しています。 農家に信頼される普及員を目指して、牛群検定成績を活用した飼養管理指導や搾乳機器の点検等の普及活動に日々励んでいます。

blog_hukyu_furuse_f.jpg島根県
古瀬 太

これって”神業”ならぬ”紙技”

2009.10. 8

県内肥育農家の牛舎の様子。いつも清潔な状態で管理されている
 和牛の肥育経営では、肉質による価格差が大きく、一般的な肥育農家においては、上質肉生産を目指した飼養管理が行われています。
 一方で、肥育牛の肉質は、枝肉にしてみないと分からないとも言われており、様々な方法で肉質を予測する技術や手法が現場で実施されています。


 私達、畜産技術普及グループでは、「肥育牛外貌記載評価表」を活用しています。これは、肥育牛の生体について、8項目の数値や外観を点数化し、50点中40点以上あるかどうかで、上質肉になるかどうかの境目であると判断するものです。チェック項目が8項目と少ないので、1頭あたり、ほんの数分で点数がつけられるという利点があります。


肥育の審査に使う”外貌記載評価表”  実際、今夏に行われた県の枝肉共進会では、40点以上と評価した牛の76%が「上物(肉質が4・5等級と優れたもの)」であったのに対し、40点以下では20%の上物となっており、大きな差がありました。

 40点以上に評価される牛を選ぶことで、上質肉の割合が高まるとともに、肥育農家がそのような牛を育てることを目標として取組むことで、技術向上にもつながるよう期待されます。


 和牛肉は、柔らかさと風味の豊かさが特徴であり、消費者は上質な肉を求めています。そのための一助として、引き続き「肥育牛外貌記載評価表」を活用しながら、その精度を高めるとともに、肥育農家がより上質肉を生産できるよう、アドバイスをしていきたいと思います。
 肥育農家が丹精込めて育てた「しまね和牛肉」を、是非ご賞味下さい。


画像
右上 :県内肥育農家の牛舎の様子。いつも清潔な状態で管理されている。
左下 :肥育の審査に使う”外貌記載評価表”
 

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古瀬 太

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及グループで、主に乳用牛を担当しています。 農家に信頼される普及員を目指して、牛群検定成績を活用した飼養管理指導や搾乳機器の点検等の普及活動に日々励んでいます。

北海道
田所由理恵

指導農業士・農業士 集う!!

2009.09.17

日高支庁管内では、北海道指導農業士18名、北海道農業士14名が認定されており、地域農業を引っ張っています。
その「日高支庁管内指導農業士・農業士会」の現地研修会が、去る9月3日に開催されました。


当日は、抜けるような青空の下(牧草収穫作業日和でしたが…)、日高支庁管内の指導農業士・農業士12名が出席。

今年度の当番となった日高西部地区の事例として、JA門別の“菌床しいたけ栽培”、JA平取町の“トマトジュース加工”など、JAの取組や、農業・農村の応援団としてグリーンツーリズムに取り組む“民宿アンナプルナ”等、地域農業振興に係わる取組と、指導農業士2名の農場を視察。経営の現状と課題・今後の方向性や、地域振興などについての意見交換が行われました。


  
JA門別“菌床しいたけ栽培” この菌床からムクムク生えてくる椎茸を想像しながら…


  
JA平取町“トマトジュース加工” 衛生第一です!(「怪しい研究者の集まりみたい」…と誰かの発言に一同爆笑!!)


参加者の方々は、

「地域での取組として耳にしたことはあるけれど、どんな事をとり組んでいるのか良く知らなかった」
「これからの農業や地域振興を考えていく材料として重要」

と、それぞれの視察先で、熱心にメモをとり、写真をとり、話に頷き、“目から鱗が…”と感嘆する声もありました。

また、町村を越えての情報交換など、若い農業士は指導農業士との会話の中から得るものも多かった様子で、有意義な行事となりました。


指導農業士の牧場にて、黒毛和牛の育成牛舎を視察中!<br />
  指導農業士の農場にて、施設園芸(ハウストマト)経営の現状と課題を意見交換
左 :指導農業士の牧場にて、黒毛和牛の育成牛舎を視察中!
右 :指導農業士の農場にて、施設園芸(ハウストマト)経営の現状と課題を意見交換 


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田所由理恵

北海道日高農業改良普及センター所属。本来の専門は「加工・流通」ですが、女性農業者活動の支援&男女共同参画&地位向上&女性グループの組織育成&指導農業士・農業士活動の支援&農業後継者(4Hクラブ)活動のサポート&新規就農関係の仕事をしています。

徳島県
吉原 均

れんこんで染めよう!

2009.09.11

 食べるだけが農業じゃない!
 みなさん、れんこんで布が染められるってご存じでした? いわゆる「草木染め」というやつです。
今回は、PR商品作りのために行った、実験の様子をレポートします。


 煮出す時間や薬品の濃度などが多少(?)いい加減で、「男の料理」っぽくなってしまいましたけど、後継者の方も参加して、ワイワイにぎやかな実験になりました。

 使うのは「れんこんの葉」。これをちぎって、大きなステンレス製の鍋で煮出します。鍋はステンレスかホーローがベスト。草木染めは多くの場合、布に染みこんだ色素を金属イオンで発色・定着させる「媒染」を行うのですが、もし鍋が鉄や銅でできていると、溶けだしたイオンの影響を受けてしまうからです。


  
葉っぱを細かくちぎって、鍋で煮出します。ちょっと変わったにおいがしますが、気にしない!
頭にタオルを巻いているのは後継者の方。手前は高度支援センターの沢田さん。れんこん激ラブの熱い男です。
 


  
左 :染色液が出来たら布を入れます。ムラにならないように良く動かして  
右 :ミョウバンを溶かした媒染液に入れます。濃度は・・・なんだかんだで結局適当になってしまいました!
    


 さて適当に煮出したら、葉を取り出して布を入れ、しばらく液中で泳がせて、色素をムラなく染みこませます。
 布を取り出して、アルミや鉄といった金属イオンが溶けた液に入れます。するとアラ不思議! アルミなら黄色、鉄ならグレーに発色します。化学染料には無いやさしい色合い。お試しあれ!


  
左 :それでもきれいな黄色に染まりました!写真は当センターれんこん担当の圓藤さん
右 :なんだか昔の映画のタイトルを彷彿とさせる光景です。色の濃さがバラバラなあたりが「男の料理」。中には汚れたゾーキンにしか見えないような色も・・・。「まぁ、こんなもんかな!」  れんこんのPRに使えるかどうか、今後も挑戦は続く!?
 


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吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

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古瀬 太

時代は、自給粗飼料生産

2009.09. 8

時代は、自給粗飼料生産 ~牛が食べる漬物づくり~


 飼料(餌)価格の高騰が畜産農家の大きな悩みであることは、以前紹介しましたが、その対応策として、道路脇の刈草の飼料利用の他、水田や畑を活用した飼料作物の生産にも取組んでいます。


 飼料用トウモロコシやソルゴーといった飼料作物は、栄養価が高く、飼料代の低減に役立つものと期待されています。
前回の記事では、「ロールベールサイレージ」という、ちょっと一般の方には分かり難い専門的用語で紹介しました。

「ロールベールサイレージ」とは、ロール(円筒形)にベール(食品用ラップフィルムの大きなもので巻き付けて密封)したサイレージ(乳酸発酵させて貯蔵性を高めた飼料で、いわゆる漬物の一種)のことです。
冬場には草ができないので、畜産農家は春から秋に草を作り、冬場に使う分は腐らないように漬物にするという訳です。


「ロールベールサイレージ」の実演・研修会。当日は、地方局の取材もありました  農家や関係者を集めて、栽培から給与までの技術等について研修しました
左 :「ロールベールサイレージ」の実演・研修会。当日は、地方局の取材もありました 
右 :農家や関係者を集めて、栽培から給与までの技術等について研修しました


順調に生育し、人の背丈の倍くらいになりました
順調に生育し、人の背丈の倍くらいになりました


 山陰地方は梅雨明けが大幅に遅れ、日照時間が短い夏でしたが、農家が丹精込めて育てた飼料作物は立派に生長し、収穫時期を迎えています。
島根県では、比較的新しい技術体系である「ロールベールサイレージ」の普及を目指して、今年度県下4箇所の実証圃を設置しました。その実証圃で、収穫調製の実演・研修会が開催されました。

 広い畑の中に、白いロールベールがある風景は、どこか心和む牧歌的な田園風景だと思いませんか?


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古瀬 太

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及グループで、主に乳用牛を担当しています。 農家に信頼される普及員を目指して、牛群検定成績を活用した飼養管理指導や搾乳機器の点検等の普及活動に日々励んでいます。

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