普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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大分県
塩崎洋一

子守をしながら追い込み作業

2018.03.26

 複合経営農家のWさん。肉用牛担当のMさんを経由して相談がありました。
 「今まで両親は白色申告でしたが、今年からは私たちが青色申告します。どうしたらよいですか」とのこと。昨年来時々Mさんと訪問して、今までの帳簿などを見せてもらいながら、色々な状況をお聞きしました。


 ご夫妻ともに商業高校出身で、ご主人は他業種からのUターンで就農されたそうです。こんな場合は、さてどうするか・・・・。
 Wさん自身、パソコンの操作はあまり得意ではないけれど、簿記の知識はある。Mさんもあまりパソコン簿記は慣れていないが、簿記の勉強はしている。今回の青色申告が最初なので、実質第1期目の決算、期首を決めなければいけない・・・・。
 ということで、手書き簿記の作業を一部エクセルでやることにしました。
 レシートの整理から現金仕訳、預金通帳の仕訳や売上の整理などは割とスムーズにできましたが、育成費用の振り替えなどは、Mさんにも勉強してもらいました。


 そしてこの日、元帳に転記して合計残高表を作ってみたところ・・・・。
 さてさて、何が間違っているのか、右と左が合いません。
 横で息子さんが静かに遊ぶのをながめながら、必死になって間違い探しをする昼下がりでした。


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息子さんも、将来はきっとお父さんのようになる。その時に思い出す光景なのです。
「作業服を着たお姉さんが、母ちゃんと何かやってたなあ。あれが、これだったんだ・・・・」


 ですが、この2日後に、「ちゃんと申告できました」との報告がありました。これにて、今年度の簿記作業に関する普及指導活動は、なんとか無事に終了です。

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

島根県
長妻武宏

日本フラワービジネス大賞2017受賞

2018.03.22

 島根県農業技術センターが、「日本フラワービジネス大賞2017(育種・生産部門)」を受賞しました。


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 島根県の花といえばボタン。国内外に出荷され、中海に浮かぶ大根島が産地として名前が通っていますが、今回受賞したのはアジサイです。


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島根のボタン


 島根県農業技術センターで作出したアジサイ「万華鏡」が、花き新品種コンテストで最高賞となる「2012~2013フラワー・オブ・ザ・イヤー」鉢花部門を受賞。
 その後作出されたアジサイ新品種「銀河」では、「2016F&Gジャパンセレクション」新花コンテストで第一席、そしてグランプリ、「2016~2017フラワー・オブ・ザ・イヤー」(鉢花部門)と、地方研究機関としては、これまでにない成績を収めてきました。


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受賞品種の展示


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万華鏡(左)と銀河(右)


 今回の日本フラワービジネス大賞では、新品種の開発に加えて、活用や普及について、貢献や先駆的な役割が評価されました。育種・生産・販売体制を構築した生産者グループの活動と、県の研究部門と普及部門の両方をもつ島根県農業技術センターとの連携が受賞につながりました。

長妻武宏

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及課の長妻です。課の名前のとおり畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員として力になりたいと思っています。

大分県
塩崎洋一

若手研修

2018.03.15

 今年度は、ひさしぶりに農業後継者組織を受け持っています。
 彼らは、やっぱり元気が良い。一世代二世代前のように会員数は多くはないですが、しっかり勉強する意欲はあります。この日は県内研修で、食肉処理場と水耕レタスの栽培システムを見学しました。


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県内には数カ所しかない、水耕レタスの施設です


 ところで、こうした後継者組織でメンバーそれぞれの部門が異なり、肉用牛に露地野菜、果樹に椎茸、ハウス野菜などなどとなってくると、みんなそろっての研修は内容組み立てが大変です。
 が、そこは若いメンバーのこと、自分の品目と違うものでも熱心に勉強していました。その証拠に、食肉処理場(屠畜場)の現場を見学した後にもかかわらず、お昼はガッツリ焼肉だったのです。また、そうした品目の違いがあっても、若い証拠に、一晩みんなで騒げば、すぐに意気投合していました。

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

大分県
塩崎洋一

店開き千秋楽

2018.03. 7

 「前任地に比べてお客さんが多いなあ」と、以前お伝えしたかもしれませんが、継続的に事務所上げての対応でカバーする簿記指導もお客さんの多い仕事になります。管内すべての農家数に比べれば、普及員が直接対応した人数は、少ないかもしれませんが。


 この日は市役所開催の最終日。来週には確定申告の締め切りが来ますが、管内で農家さんが自ら参加して作業する、通称「店開き」はこの日が最後です。
 農家さんが独自で作る簿記グループ数カ所、管内2つの市役所が開催するものなどなど、毎回数名の若手普及員で手分けしての入力作業対応です。もちろん、先般の簿記講座とは別になります。


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3年目のHさんとKさん、中堅のYさん、手慣れたものでした


 そうした場での質問は大きく3つ。
①パソコン操作そのものがわからない 
②普通に損益の仕訳がわからない 
③育成費から償却資産に振り替える作業などがわからない 


 色々な状況はありますが、普及員のスキルアップもさることながら、農家さん自身のスキルアップというか、帳簿整理そのものを農業経営の中でどのような仕事と位置づけているのか。この意識レベルを全体的に向上していくことは、普及活動の永遠の課題のような気がした今シーズンでした。

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

島根県
長妻武宏

稲WCS生産研修会に参加して

2018.03. 3

 JAしまね出雲WCS協議会の定期総会に合わせて開催された、「稲WCS生産研修会」に参加しました。
 研修会では、協議会のメンバーが生産したロールを開封して、品質を検討しました。耕畜連携の場合、稲WCS生産者が直接利用することなく販売している状況が多々あるので、自分たちが生産した農産物を確認し、今後の品質向上に役立てるための、よい機会だと思いました。


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稲WCSを開封して確認


 初めて出雲市内に、ダイレクトカットの稲WCS収穫調製機械が導入された時には、出雲普及部で畜産を担当していました。当時は、いかに栽培面積を増やすかが最大の課題でした。品質の向上については、耕種農家と畜産農家との意見交換会などを開催していましたが、生産した稲WCSの確認などの機会をつくるということまでは考えつきませんでした。


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どれが良好か確認


 研修会には、当課から古瀬専門農業普及員が講師として参加していたので、県内の農産、畜産担当普及員へも参加の呼びかけを行いました。
 開催までの期間が短かったためか、参加者はかなり少なく残念でしたが、若い普及員(技師)の出席はあったので、よかったと思います。8個のロールを一度に開封して比較することは、普及の現場ではなかなかないことなので、よい研修となりました。

長妻武宏

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及課の長妻です。課の名前のとおり畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員として力になりたいと思っています。

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