普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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長野県
平谷敏彦

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

カーネーション主産地懇談会開かれる

2014.10.23

 警戒していた台風19号ですが、幸い当管内での農作物や施設に被害はまったくなく、胸をなでおろしているところです。被害に遭われた地域の皆さんには心からお見舞い申し上げます。


 さて、このブログでも過去に紹介したことがあると思いますが、長野県が全国一の生産量を誇る品目がいくつかある中にカーネーションがあります。夏の冷涼な気象条件を活かし、冬に定植して夏から秋にかけて2回切る作型が標準的に取り組まれています。

 そのカーネーションですが、県内にはJA系統、個選組織、個人といった販売形態がいろいろあり、以前はお互いをライバル視して情報提供を拒むといった動きが当たり前の時代もありました。

 しかし、ご承知の通り国内消費量の半分以上が、コロンビアを中心とした輸入品で占められている昨今「共選だ個選だと言っている時代じゃないだろう」ということで10月9日(木)主産地懇談会が当普及センター管内の富士見町で開催されました。


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視察ほ場への行き方を説明中


 当日は県内でカーネーションの生産に携わる生産者や関係者約60名が一堂に会し、ほ場視察の後、カーネーションの研究部門で第一人者とされる宇田花づくり研究所の宇田明先生から講演をいただき、その後各産地や団体からの情報交換を行いました。


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ほ場視察


 宇田先生の講演を拝聴し、快適な環境で栽培されるコロンビア産に、高冷地とはいえ、近年の温暖化で夏が暑くなっている長野県産が、品質や日持ちで上回るのは至難の技かな、というのが率直な感想です。ただ、出来るだけ評価を上げるために、前処理を適切に行うなど、基本技術を励行することが重要だと感じました。


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宇田先生の講演


 先生のお話の中で、一番好きな花は「さくら」が圧倒的に多いという日本人の感性には、剛直な輸入品より、柔らかではなくしなやかさを持った国産カーネーションを好む方も多いはずと思いたいのですが・・・

久々のブログです(番外編の番外編)

2014.07.16

 前回の更新を確認したら2月4日、5カ月ぶりのブログです。
 最終の更新から10日後、多いところでは1m50cmを超える大雪が当管内を襲い、野菜・花のハウスを中心に2,000棟以上のハウスが倒壊するという、未曽有の大災害に見舞われました。


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倒壊したカーネーションの連棟ハウス


 以降その対応もあってブログの更新はおろか、他の方のブログを拝見する間もなく過ごしてきましたが、ハウスの再建も徐々に進み、いくらか余裕ができて久々にのぞいたのが青森県の笠原さんのブログでした。


 ずっと携わってきたアルストロメリアの話題、笠原さんの素晴らしい活動のようすに感心しながら読み進めていると、「あれっ、どこかで見たような写真」が・・・ということで支援協会を通じ、笠原さんと情報交換させていただいた顛末が7月14日掲載のブログです。


 参考までに提供した情報(写真)が次のものです。花が満足に出なかったり奇形花、花梗長のばらつきなどが、青森の写真と似ているのがお分かりいただけるでしょうか。


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花飛び(左)と奇形花(右)
(クリックで拡大します)


 この症状が出た時、たしか花の専門技術員をしていたと思いますが、本県でも最初は全く原因がわからず、当時上伊那の普及センターで花を担当していた中村普及指導員が若いシュートの生長点を検鏡し、寄生したホコリダニを発見して(写真参照)原因が分かったと記憶しています。


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生長点に寄生したホコリダニ
(クリックで拡大します)


 長野では一部周年栽培を除き、ダニの発生しやすい高温乾燥の夏場は、花をピンチして茎葉を残し株の養成期間にあてるケースが多いので、その後ホコリダニの発生が問題となる場面はあまり見かけませんが。

信州フラワーショーの審査

2014.02. 4

 先日1月30日、第45回信州フラワーショーウインターセレクションが開催され、その審査に行ってきました。
 寒さが厳しいというイメージの信州で冬に花? と思われるかもしれませんが、今回出品の多かったアルストロメリア、アネモネは秋から翌春、ダリアは周年出荷され、実は長野県が日本一の生産量を誇る品目です。
 会場は昨年を上回る416点の出品で埋め尽くされ、春を迎えたような華やかな雰囲気に包まれました。


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会場のようす


 この審査にはもう15年以上、毎回アルストロメリアの審査に関わっていますが、新品種が毎年導入されるため、何回やっても一年生・・・ 品種の特性など、自分自身も勉強になる良い機会ととらえ、参加させていただいています。


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審査風景


 しかしながら、このところの燃油の高止まりは、冬に切り花する品目を栽培するうえで本当に頭の痛い問題です。「油代を捻出するために花を作ってる」、「アラブの石油王のために働いている」という農家の言葉も何となくうなずける状況です。
 今後も高止まり状態が続くとすれば、徐々に導入が進んでいるヒートポンプの設置を加速させたり、変温管理(EOD)を検討するなど、経営安定に向けた支援の必要性を痛切に感じる今日この頃です。


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左からアルストロメリア「ピンクサプライズ」、ダリア、アネモネ


(おまけ) 会場や職場周辺は雨だったのですが、帰り道に通った峠は雪・・ 下り坂でブレーキを踏んだらスリップして車が半分横向きに、幸い対向車がなく事なきを得ましたが、慣れていても油断大敵。普及指導員のみなさん、現地活動で車を運転する際は、くれぐれも安全運転をお互い心がけたいですね。

トルコギキョウの抑制栽培検討会

2013.11.14

 トルコギキョウは、一応日本一の生産量を誇る長野県を代表する切り花品目ですが、本県での出荷は6月~9月が中心です。
 県ではさらなる出荷時期の拡大を目指し、トルコギキョウプロジェクトを立ち上げ、10~11月の出荷拡大を図っていますが、去る11月6日、その検討会がJA上伊那管内で行われました。


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左 :検討会のようす / 右 :みごとにそろった生育


 視察したほ場は通常のパイプハウスより耐雪、耐風に考慮した軒高のハウスで、2台のヒートポンプが導入され、高止まりしている燃油削減に向けた対策がとられていました。

 7月下旬に定植されたオリジナル品種は、ちょうど切り前を迎えボリュームも十分で、今後この作型を増やしていけるとの感触を、参加した関係者で共有し、意義のある検討会となりました。


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左 :導入されたヒートポンプ / 右 :仙丈の雪


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オリジナル品種のピンク八重(左)と紫八重(右)

なんしんフラワーフェアの審査に行ってきました

2013.09.10

 このブログでも何度か花の品評会の話題を提供させていただいていますが、9月6~7日、「なんしんフラワーフェア」が開催され、その審査に行ってきました。

 このフェア、長野県の南部(本県では南信地区と呼びます)に位置するJA信州諏訪、上伊那、みなみ信州の3JAの花き専門部と全農長野が協力し、3JA管内の生産者が一堂に会して開かれるもので、今回もキク、トルコギキョウ、アルストロメリア、ダリアなど、それぞれの地域を代表する品目を中心に300点近い出品があり、会場は華やかな雰囲気に包まれました。


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華やかな雰囲気に包まれた会場


 品評会の審査も年相応にだいぶ回数を重ね、それなりに慣れてきた部分もありますが、同じ品目の中で優劣を決めるのはともかく、異なった品目で順位を決める総合審査はいつも頭を悩まされます。


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左 :トップはどれかな? 最終の総合審査
右 :トップの関東農政局長賞を受賞したキク(岩の白扇)

(総合審査の写真では一人だけ前に出て写っていますが、決してでしゃばって独断で決めているわけではないので、あしからず)


 また、当日は、小さいころから花に親しんでもらおうという花育の一環として、地元の小学生を対象に、地元産のカーネーションなどを花材に「熊さん」のアレンジを作ってもらうフラワーアレンジメント教室が開かれ、大変好評でした。


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地元の小学生を対象にしたフラワーアレンジメント教室

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