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徳島県
吉原 均

藍・女性グループ染色体験

2010.09.22

 今回も「海部の藍(あまべのあい)」関連です。
 先日、地元女性グループの役員会が行われ、そこで交流イベントとして「藍の生葉染め」を指導することになりました。新鮮な藍の葉と水だけで絹やウールを美しく染められる、とってもエコな染色方法です。

 ちなみに、普通の藍染め(発酵建て)でよく染まる木綿や麻は、うまく染まりません。「普通の藍染め」も「生葉染め」も、どちらも青色色素インディゴを作り出しますが、そこにいたる反応経路がまったく違います。
 生葉染めの場合は、極性を持ったインディゴの前駆物質を利用するため、同じく極性を持つ絹やウールなどがよく染まるのです。もちろん私は染色家ではありませんが、藍に関わっていると、いつの間にか色々なスキルが身に付いてしまい、染色にも詳しくなってしまうのです(笑)!


 しかし、肝心の藍は収穫適期を過ぎて、少し開花が始まっていました。藍は開花すると色素含量が低下するといわれているため、うまく染まるかどうか不安でした。。
 そこで、当日は、開花していない茎の先端部分を中心に収穫したものを使いました。これは先端部分ほど色素含有率が高いので、少しでも良質の葉を集めようという工夫です。


  +
左 :収穫を終えた畑は草ボーボー。良質の先端付近の葉を集めました
右 :染色の前に私から簡単なレクチャー。みなさん熱心に聞いていただきました


 さて、まず藍に関する情報提供+染色に関する簡単な説明を行い、いざ染色! ワイワイとにぎやかに作業は進みました。
 みなさん「普通の藍染め」は経験されていましたが、「生葉染め」は初体験。美しく染め上がった布に歓声を上げておられました。うーん、女性グループならではの光景。男性相手だったら染色体験イベントはここまでウケないでしょうね・・・。


  
左 :葉と茎を分けます。そのあとミキサーに入れ、水を加えて細かく砕きます
右 :洗濯ネットなどで液を濾して、その中に絹のスカーフを付けて10分程度ゆっくり動かします。ちなみに生葉染めは普通の藍染めとは染色の反応経路が違います。こちらをご参照下さい。


  
左 :きれいに水洗いし、乾燥させます。水洗い中に葉の緑味が抜け、鮮やかな青が現れます
右 :この発色!普通の藍染めでは出ない、生葉染めならではの美しい青です。堅牢度も抜群のエコ染色完成!


 みなさん気に入ってくれたようで、「来年もやりましょう!」と盛り上がっていました。
 みなさんも「藍の生葉染め」いかがですか?簡単ですよ。


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

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