普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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佐光佳弘

佐光佳弘

愛知県海部農林水産事務所農業改良普及課(海部農業普及指導センター)の技術指導グループで、作物担当として仕事しています。 県職員12年目ですが、職場では3番目に若い新米です(職員数は18人)。

イネの育苗が始まっています

2009.03.26

 3月中旬、イネの育苗が始まりました。
 育苗が始まったのは弥富市の鍋田地域で、この地域では「あきたこまち」と「コシヒカリ」を栽培しており、「あきたこまち」の早いものは8月のお盆前には収穫され、愛知県内でもっとも早く出荷されます。


まだ寒いので、ハウスの中で育苗されています
まだ寒いので、ハウスの中で育苗されています


 今の時期はさすがに寒いので、ハウスの中で育苗されます。
 ハウス内の気温に注意し、大切に育てられた苗は、4月中旬には田植えされます。今年は気温が高いものの、定期的に雨が降るため田んぼが乾かず、なかなか耕すことができません。それでもちょっとした晴れ間をみて耕し、田植えに向けた準備が進められています。

ハウス内に並べられたばかりの苗にはシートがかぶせられています  育苗中の「あきたこまち」の苗です
左 :ハウス内に並べられたばかりの苗にはシートがかぶせられています /
右 :育苗中の「あきたこまち」の苗です
 


 この日は、水稲の湛水直播の計画について、農家と打合せをしました。今年も、農家が行う、いろいろな取組を支援していきたいと思います。


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農大の校外学習に立ち会う

2009.03.18

 2月27日、愛知県立農業大学校(以下、農大)の校外学習に立ち会いました。
 農大は農業後継者を育成する学校で、高校を卒業したぐらいの方々が全寮制で学んでいます。机に座っての勉強もありますが、実際にハウスでトマトを栽培したり、トラクタに乗って田んぼを耕したりするなどの実習もたくさんあります。農大を卒業した学生は、自分の家に就農するほか、農業関連の企業に就職するなどしています。


 校外学習は、先進的な農業経営者から話を聞いたり、試験研究機関を視察するなど、学内だけでは学ぶことができないことを学ぶ機会です。今回は、作物専攻の2年生が弥富市鍋田町の(有)鍋八農産を訪ねることになり、農大と鍋八農産との日程調整に関わったことから、この校外学習に立ち会いました。

米の乾燥・調製設備について、鍋八農産の八木社長(左)から説明を聞く農大の学生  とても熱心に八木社長の話を聞いていました
左 :米の乾燥・調製設備について、鍋八農産の八木社長(左)から説明を聞く農大の学生 /
右 :とても熱心に八木社長の話を聞いていました


 鍋八農産社長の八木輝治さんから、経営の概要や現在の取組、経営に対する考え方について説明があった後、米の乾燥・調製施設や精米施設、トラクタなどを見て回りました。授業では聞くことのできない農業経営者の考え方、また見ることができない最新の設備に対して、学生たちはとても熱心に質問していました。

最新の農業機械を見られるのも、校外学習の魅力の一つです
最新の農業機械を見られるのも、校外学習の魅力の一つです


 後継者不足と言われる中、農業の次代を担う若者の育成は、大変重要な課題です。実際に農業経営をされている方から話を聞くことで、学生に農業の魅力が伝わり、将来的に何らかの形で農業に関わってくれるといいなぁと思っています。


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私たちの移動の足、公用車

2009.02.23

 私たちが農家に会いに行ったり、作物の生育状況の調査に行ったりするのに使用しているのが公用車です。農村地帯の上、人がいないところにも行きますので、当然バスや電車は使えません。公用車が唯一の移動手段となります。

 その昔、普及員の移動手段は自転車だったようですが、その後、バイクになり、自動車になりました。少し前までは普通車ばかりでしたが、近年は予算等の事情もあり、軽自動車がほとんどになりました。


職場の公用車は全部で8台
職場の公用車は全部で8台


 職場では、8台の公用車のうち6台が軽自動車で、日ごろは一人で移動することが多く、また道の狭いところもありますので、軽自動車は大歓迎です。

 田んぼの脇に車をとめ、水稲や麦の生育を確認していても、あまり迷惑になりませんし、少しの隙間でも駐車することができます。しかし、水稲や小麦を坪刈りし、大量のサンプルを運搬しなくてはならないときは困ります。そのときは、数少ない普通車を使用するようにしています。

 今日もまた、公用車に乗って現場を走り回りたいと思います。

田んぼの脇に公用車を止め、作物の生育を確認したりします
田んぼの脇に公用車を止め、作物の生育を確認したりします


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集落座談会は貴重な機会!

2009.02.19

川のそばにある公民館で、集落座談会は行われました
 私が仕事で主に接するのは、農業を生業としている主業農家の方ですが、水田作の主業農家の場合、兼業農家から水田を預かって仕事をしたり、トラクタ作業だけを請け負ったりしており、兼業農家の考え方や意見を知らないと、主業農家の話が分からないことがあります。この兼業農家の話が聞ける数少ない機会が、集落座談会です。


 2月7日、弥富市鮫ヶ地集落の座談会に出席させていただきました。この集落では、集落全体を1軒の農家と考え、収入と経費を集落でまとめて計算しており、これにより、経費を安く抑えることに成功しています。
 また、水田については、集落全体で管理するので生産性も高く、近隣と比べても高い収量を維持しています。水稲の不耕起V溝直播栽培にも取り組んでいます。そのほかにも環境美化のため、畦畔に地被植物を植栽したり、地域に花壇を作ったりしています。
写真右 :川のそばにある公民館で、集落座談会は行われました


 この日の仕事は、平成20年の水稲不耕起V溝直播栽培の結果と反省点をまとめ、集落の皆さんに説明することでした。皆さんには真剣に聞いていただき、おおむね理解していただけたかなぁと思っています。その後、JAが平成20年の水稲作の反省、平成21年作水稲の準備について説明し、意見交換となりました。

 今回は、「鮫ヶ地集落の営農体制を維持していくため、世代交代が必要」などの話を聞くことができ、集落の活力を改めて感じることができました。今後も、集落営農が発展していくよう、支援していきたいと思います。

集落の事務担当者から、今年度の水田作の収支について説明がありました  JAの担当者が近況報告等を行いました
左 :集落の事務担当者から、今年度の水田作の収支について説明がありました /右 :JAの担当者が近況報告等を行いました


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家族経営協定書に調印

2009.02. 6

 1月23日、JAあいち海部総合支援センターにおいて、家族経営協定の調印式が行われました。今回調印したのは、弥富市内の7戸の農家です。


家族経営協定調印式には、7戸の農家が出席されました    
家族経営協定調印式には、7戸の農家が出席されました


 「家族経営協定」とは何か知らない方も多いと思いますので、少し説明します。

 農業は、家族労働力主体で営まれているケースが非常に多いです。
 この場合、夫と妻、後継者、後継者の妻などで農作業から金銭管理、家事などを分担することになりますが、暗黙の了解で進められることがほとんどだと思います。

 また、休日や、妻や後継者などの給料については、明確に決められているわけではありません。メリハリのない仕事を続けなくてはならず、意欲が向上しないということがあります。さらに、妻や後継者が、経営主に意見を言うことができないというケースもあります。


   
左 :父と息子が、協定書に署名・捺印しています 右 :協定書には、立会人も署名・捺印しました


 それぞれが意欲を持って、効率的に働けるようにするため、家族の役割、休日や給料などを明確にしたものが、「家族経営協定」です。「家族経営協定」を締結したことによって、自分の家の農業経営について、話し合いができるようになり、経営が伸びたという事例もあります。


 家族経営協定とは何かを農家の方に説明し、どのような項目について、家族で話し合ったらいいかを提案したり、家族間の意見を調整したりしています。



署名・捺印した協定書は額に入れ、立会人から各家族に渡されました
  

 さて調印式では、家族経営協定書に署名・捺印をし、立会人である弥富市農業委員会長、JAあいち海部南部営農センター部長、私が所属する愛知県海部農林水産事務所農業改良普及課長が署名・捺印しました。すべての人が署名・捺印した協定書は額に入れ、それぞれの方にお渡ししました。

 せっかく調印した家族経営協定なので、家族みんなが見ることができる場所に協定書を飾っていただき、仕事の分担などについて話し合うきっかけにしていただきたいと思います。


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