普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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青森県
田島聖一

田島聖一

青森県上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室に配属となり2年目。前職は農協職員として販売業務を中心に産地形成に携わる。野菜・果樹・花きの基本を先輩から教えていただき、現場を通じて日々勉強中。

「とわだ生産者まつり」に参加しました

2016.11.14

 10月2日、十和田青果株式会社が開催した「とわだ生産者まつり」に参加しました。
 秋になると、農協、市町村、市場で収穫感謝祭が行われます。会場では農産物の品評会や有名歌手によるコンサート、飲食物の出店、農産物の即売会等、さまざまな催し物があり、生産者や市民の方も参加し、大いににぎわいます。


 農業普及振興室では、毎年、園芸相談コーナーを開設しており、その隣では上北地域の水稲の主力品種である「まっしぐら」に関するアンケート調査を行いました。
 園芸相談コーナーでは、家庭菜園の質問を受けたのですが、私はまだ知識が足りず、資料を片手に冷や汗をかきながら対応しました。


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園芸相談コーナーで市民の方に指導中


 まっしぐらのアンケート調査では、普段食べているお米や、購入するときのポイントを聞き取り、終了後は、まっしぐらの新米をプレゼントしました。うれしいことに、まっしぐらの認知度と、食味に対しての評価は高く、「地元のお米を応援しているから、これからもがんばって」と声をかけてもらいました。


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アンケート協力者にプレゼントした、ペットボトルに入った、まっしぐらの新米


 普段は生産者の方と接する機会が多いのですが、今回は市民の方とふれあい、地域の農産物に興味をもってもらうことができました。
 今後も積極的に地域の農産物を宣伝していきます。

トマト専門技術強化研修に出席しました

2016.11.10

 9月30日、普及指導員の専門的な知識や技術の習得に向けた研修に出席しました。


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各地域から集まった普及指導員


 青森県の夏秋トマトは生産量が全国第7位で、その多くは関東地方に出荷されています。年間を通じてトマトの需要は高く、本県の園芸作物の中でも主力品目として、県内各地で生産されています。

 上北管内でも生産は盛んですが、近年、管内の夏秋トマト栽培は、ハウス内の高温の影響から花落ちが目立ち、着果しても果形が乱れて秀品率が伸びず、現在の主力品種である「りんか409」、「桃太郎セレクト」、「桃太郎ギフト」では収量や品質が伸び悩む状況にあります。


 この課題を解決するため、農業普及振興室では農協と共同で、タキイ種苗が新たに開発した「TTM-111」の実証展示ほを設置し、管内に適した品種を選定する比較検討試験を行っています。

 この品種の特性は、桃太郎ギフトと比べると
①果形は腰高で豊円、
②空洞果や乱形果の発生が少ない、
③高温下での花落ちが少ない、
④果実が固く裂果の発生が少ない、
⑤生育スピードが速く1~2段多く収穫できることから、収量や品質の向上が期待できます。


 今回の研修ではタキイ種苗から講師を迎え、生産者からの評価も聞きながら新品種の特性を確認しました。集まった普及指導員からも質問や意見が活発に飛び交い、非常に有意義な研修となりました。
 今後も管内の夏秋トマト振興のために、知識と技術を習得します。


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生産者も交えて、活発な意見交換を行った

GLOBAL G.A.Pの公開審査に出席しました

2016.11. 5

 9月20日、五所川原農林高等学校にて、GLOBAL G.A.Pの公開審査に出席しました。

 GAP(Good Agricultural Practice)とは、農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に定められる点検項目に沿って、各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のことで、GLOBAL G.A.Pは民間団体による第三者認証を備えたものです。


 五所川原農林高等学校では、国際的な次世代農業経営者を育てるため、GLOBAL G.A.Pの教育に取り組む中で、昨年12月、高等学校としては国内初となる認証を取得しました。今年度は認証機関からの承認を得て、審査を公開形式で実施し、昨年のりんごに加えて米にも挑戦しました。


 書類審査から始まり、認証機関から派遣された審査員が、200項目以上の取組事項を生徒に聞き取り、確認しながら審査は進みました。5時間ほどで書類審査は終了し、つづいて現地審査が行われました。

 ほ場では耕種概要、作業時の注意事項を明記した看板が設置されていました。次に精米所では危険箇所と通路を明記したマップを見える場所に貼り、立入禁止区域には掲示板とテープで侵入できないようにするなど、作業中の事故やリスクを未然に防ぐ工夫が随所に施されています。審査が終わると、審査員から指摘事項等を含む講評があり、結果は後日発表されます。


 日本の輸出青果物の中で、ながいもは第2位の品目です。青森県のながいも生産量は全国でもトップクラスで、台湾やアメリカにも輸出しています。そして上北地域のながいも生産量は県内第1位です。
 今後、輸出拡大をめざすのであれば、安全性の指標として、取引相手からGLOBAL G.A.P等の国際的に通用するGAP取得を求められることが予想されますが、上北地域管内ではGLOBAL G.A.Pに取り組む農家・団体はまだ少ない状況にあります。

 輸出拡大に備えた環境整備を進めるためにも、今回の公開審査は取得までの流れを実際に見て確認でき、非常に有意義なものとなりました。今後の指導に役立てていきます。

やまのいもの先進地視察研修を行いました

2016.09.29

 やまのいもの生産振興を図るため、9月7日(水)にJAゆうき青森の生産者と先進地視察研修を行いました。


 やまのいもは、つくねいも群に属する丸い形状のいもで、管内では十和田市や七戸町で栽培されています。しかし、近年生産者の高齢化が進んでおり、産地維持のための作業の効率化が大きな課題となっています。

 そこで、昨年から農協と農業普及振興室が協力して実証展示ほを設置し、省力技術の普及・拡大に取り組んでいます。

 展示ほでは、畦にマルチを被覆し、種子用の切片を直接定植する「直接定植栽培」を実践しています。一般に行われている芽出し作業(※)と除草作業を省略するとともに、土壌の乾燥防止による生育の安定化の実証を進めているところです。
種子用の切片を床土に伏せ込む


 今回の先進地視察研修では、すでに「直接定植栽培」が普及しているJA八戸に出向きました。生産者からは、管理作業や使用資材について多くの質問が出されるなど、作業の省力化に向けた意欲の高まりを感じることができました。


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ほ場で栽培方法の説明を受ける部会員


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左 :葉の色や、茂り、厚みを確認する。申し分のない状況
右 :次年度への意欲が高まる生産者


 今後は、管内に設置した直接定植栽培の実証展示ほを活用しながら、よりよい栽培技術の導入による高品質のやまのいも生産に向け、農業普及振興室がリーダーシップを発揮し、生産者や農協を支援していきたいと考えています。

普及指導員資格試験について

2016.09.14

 8月18日、19日の2日間にわたり、仙台市のハーネル仙台ビルにて、普及指導員資格試験を受験してきました。


 そもそも「普及指導員」とは、農業者に直接接して、農業に関する情報を提供し、農業者の皆さんの農業技術や経営を向上するための支援を専門とする、国家資格を持った都道府県の職員です。そのため、普及業務に携わる先輩方は皆この資格を持っています。合格率は50%前後となかなか簡単には合格できない試験となっており、私も休日返上で必死に勉強しました。


 試験の内容ですが、3つの審査課題があります。
 審査課題アは、農業等に関する基礎的な知識の有無を判定する五肢択一式問題。
 審査課題イは、農業等に関する高度かつ専門的な技術に関する知識及びその応用能力の有無を判定する、記述式問題。
 審査課題ウは、農業の現場における課題を解決するのに必要な地域の現状の把握、普及指導計画の策定及び現場の指導等に関する企画立案の能力並びに普及指導活動手法に関する知識の有無を判定する、記述式問題となっています。


 どの課題も非常に難しいのですが、普及指導員として必ず覚えておかなければならない内容です。


 試験結果は11月上旬の発表で、一次試験に合格すれば二次試験として面接が行われ、この2つに合格すれば、晴れて一人前の普及指導員として活躍できます。
 結果が発表になるまで、一日も早く先輩方に追いつけるよう、勉強してまいります。

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